くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

2020-01-01から1年間の記事一覧

Y字路のもんだい(前篇)

だいたいサイクリングする時は目的地までのルートを頭に入れておくので、例えY字路のような分岐があっても迷うことは少ないが、 (先導は1008さん) 時として、どちらの道に進もうか、ためらう事がある。 (迷う酷道ハンター) 特に田舎道や林道ではその頻度…

「ハルジョオン・ヒメジョオン」

「ハルジョオン・ヒメジョオン」とは松任谷由実が1978年に出した10枚目のシングルのタイトル。 ただし、「ヒメジョオン(姫女苑)」は実在するけど、「ハルジョオン」という名の植物は無く、実在するのは「ハルジオン(春紫苑)」。歌詞にも「ヒメジョオン」…

「習合」したり「分離」したり(後篇)

150年前の5月4日、明治政府は神仏習合を禁じる「神仏分離令」を布告した。神道の保護と国教化を進め、天皇の権威を絶対的なものとする狙いがあった。 これに伴い、仏教を迫害する「廃仏毀釈(きしゃく)運動」が過熱した。 (首のない五百羅漢像の数々) (…

「習合」したり「分離」したり(前篇)

本日のウェブ版・西日本新聞に書いてあったが、150年前の今日、明治政府は神仏習合を禁じる「神仏分離令」を布告した。 「神と仏を一緒にすることはまかりならん!」という訳だ。 昭和31年生まれのわたくしの頭の中では、「お寺は仏様で先祖の霊にお参りする…

新旧「タネ飛ばし」対決

自転車通勤も10年余りとなり、同じ道をチンタラと往復していると路傍の雑草にも栄枯盛衰があるのに気が付いてくる。 (黄色い花はコマツヨイグサ) その中で、比較的よく見かける古参の雑草の代表である「カタバミ」は 夜間や日が陰ると花弁に加えて葉も折り…

猿田彦と庚申信仰(後篇)

「庚申信仰」の説明をするにあたり、まずは干支(えと)のおさらいから・・・。 Wikipediaに書いてあることに説明を加える形で話を進めると、干支は、十干と十二支を組み合わせた60を周期とする数詞。中国を初めとしてアジアの漢字文化圏において、年・月・…

猿田彦と庚申信仰(前篇)

自転車であちこち走り回っていると、山には山の神様がいるし、 (高森の上色見熊野座神社) 海には海の神様がいるし、 (宇城市の永尾神社) 湧水にも、 (秋津川沿い、中無田熊野座神社の銘水) 湖にも、 (江津湖畔) 田圃にも、 (産山村の扇田) 大きな…

「百年続きますように・・・♪」

サクラの花が終わりを告げ、 (わが家の近くの「保田窪放水路」) 通学生徒の姿が消えた通勤路では、バトンタッチするように白や薄紅色のハナミズキが花を咲かせている。 (北バイパス沿い) この、サクラとハナミズキの関係を知ったのは、一青窈の「ハナミ…

畜生の神様

熊本市内ではあまり見かけないが、農村や山間部の集落を走っていると時々みかけるのが「馬頭観音」。 (宇城市轟の馬頭観音) 「馬頭観音」とは、六種類ある観音の一つで、ヒンズー教の「ハヤグリーヴァ」という、首から上が馬の神様が起源らしい。 この神様…

葉っぱ、色いろ

通勤路の北バイパスを走っていると、立田山の周辺ではノイバラや クサイチゴなどがあちこちで咲き誇っているけれど、 この時期一番目立つのは麻生田交差点付近のベニカナメモチの紅葉。 春に紅く染まるのはこの樹の若葉で、 やがて花が咲くと赤い色は薄らい…

動物の名の付く路傍の花

ロードバイクにまたがってのんびり走っていると、四季折々の草花が眼に入るが、その名前をほとんど知らなかった。 (本日、初めて見かけた白いオドリコソウの花) そこで、ネットで調べているうちに、動物に由来する名前が付いた花がいくつかあることに気づ…

しつこく俵山峠

菊陽・大津を抜け、 長陽大橋を渡って南阿蘇村を走り、 阿蘇望の郷の「復興マーケット」で昼飯を食って、 (「cafeしもん」の「チキンのマスタード焼き」) 俵山峠を越えて帰った。 俵山付近は2週間ほど前に野焼きが行われ、 荒涼とした中を走ったが、 よく…

われわれも「地獄」を見るのか

熊本では新型コロナウイルスの感染者が次第に増えてきて、大西市長から「不要不急の外出を控えるように」と要請があってるけど、 厚労省の専門家委員会などによると「気分転換や健康づくりのための散歩」などは「不要不急の外出」には当たらないという。 そ…

地元でモアイ像

先日、俵山峠に上った帰り道、西原村の民家の玄関先に小さなモアイ像が置いてあるのを見かけた。 (持っている球はLED電球で、暗くなると光るとのこと) モアイ像と言えばペルー沖の南太平洋上に浮かぶイースター島(正式には「パスクア島」)に立つ石人とし…

またまた俵山峠

天気が良いので昨日に引き続きウサを晴らしにロードバイクを走らせる。 (職場の近くの桜) JR豊肥線の北側の道を東へ走って、 富士フイルムの工場の桜を愛でる。 県道207号線に入って東へ走り、 無観客の大阪場所で頑張っている力士たちに、第11代横綱の不…

小天の集落を散策

今日は折角の休みなので、朝の用事を済ませた後、最近よく足慣らしに走る金峰山へ。 田原坂ニュータウンを抜けて、吉次峠に上がり、 ヒサカキの花が発する春の匂いを嗅ぎながら、 三ノ岳の北の斜面を走り、 赤仁田地区へ。 昨夜、Google mapなどを見ていたら…

探索!「首石岩」

天気予報も良いので仕事のウサを晴らしに、ウイルスの少なそうな山鹿(根拠はありません)を目指す。 いつものように小野泉水経由で合志川沿いを走り、 中富小学校経由で来民を抜けて、 蒲生に入ると不動岩が近くに見えてくる。 先日、みきたかさんが訪れた…

三ノ岳方面ぶらぶら

休日の木曜日。職場での朝の用事を済ませた後、クロモリロードバイクで金峰山へ。 今日は久しぶりに木留(きどめ)から三ノ岳方面へ上がることにする。 見頃の木蓮や 西南戦争の史跡を観ながら、 所々激坂の待っている道を適当に走っていると、 気になってい…

久しぶりの俵山峠

今日は絶好の自転車日和なので、朝の職場での用事を済ませた後、俵山峠を目指してクロモリロードバイクを漕ぐ。 武蔵ケ丘から菊陽を抜ける。 (富士フイルムの桜は3~5分咲き) 大津町に入り、 錦野の先からは鳥子川沿いの道を上って 県道28号線へに入り、…

When I’m Sixty-Four

朝から職場で用事を済ませ、クロモリロードバイクで北へ走り、合志川沿いの集落の史跡ハント。 久米集落の「鼻突地蔵」は、ちよさんお薦めの願掛けスポット。 富納集落の「くすべ地蔵」には、病気の場所をロウソクで焙って平癒祈願する変わった風習がある。 …

できるだけいつものように

新型コロナウイルスの感染拡大が暗い影を落とし始めている。 本日夕方には政府から全国の小中高への臨時休校の要請まで表明された。 医療機関では感染リスクを下げるために、様々な取り組みが始まっていて、 家族の見舞いもままならなくなってきている。 不…

「腰掛石」ライド

先月のポタリングで紺屋阿弥陀寺町の地蔵堂を訪れた時、すぐ近くには、豊臣秀吉が九州平定の折に腰を掛けたと言う「殿下石」(でんかいし)と言うのがあった。 秀吉が天下統一を成し遂げる数年前、九州では薩摩の島津氏が北へ侵攻し、九州全土を掌握しようと…

黒髪キャンパス散策

自転車通勤の帰り道に、学生時代のうちの2年間を過ごした熊本大学黒髪キャンパスに立ち寄り、久しぶりに構内を散策してきた。 通称「赤門」と呼ばれている五高の表門から サインカーブの通路をぬけると、 マントに下駄姿の「剛毅木訥」な五高生像を 右手に…

女性の地位向上を目指して・・・

今年で49回目を迎える「RKK女子駅伝大会」は、高校・中学生の71チーム、一般の部の286チームが出場し、熊本県総合運動公園の「えがおスタジアム」とその周辺で行われた。 わたしの職場からも3チームが出場するので、職場で朝の用事を済ませた後、応援に出…

「コロナ」めぐり

新型コロナウイルスによる感染症の全世界的な広がりが大きな問題になってきている。(国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真) 元々、コロナウイルスではヒトが日常的にかかっている風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺…

木下韡村ポタ

先日の「熊本と刑法」で紹介した「木下韡村(いそん)塾」。その跡地を示す石碑は、現在、京町の小さな公園(京町台公園)に隣接する空き地に置かれているが、その前は私の実家の真ん前に置かれていた。 それ故、「木下韡村」の名は昔から知ってはいたが、ど…

「鼠(ねずみ)」のつく場所めぐり

zen.seo.さんからの情報で、ねずみ(鼠)の字のつく山が八代にあるとのことなので調べてみると、球磨川の河口、麦島の南西の広い干拓地(「沖の洲新地」)の南端にあるらしい。 頑張って自走でゆくつもりだったけど、朝から何やかや用事があり、10時を過ぎて…

刑法と熊本

カルロス・ゴーン被告が故郷のレバノンに無断出国し、先日の記者会見では日本の刑事司法制度を激しく非難していた。 そんな日本の司法制度の歴史を紐解いてみると、熊本の関わりが少なからずあったので、今日はその所縁の場所をクロモリロードバイクで廻った…

「子」のつく場所めぐり

今年の干支は、ねずみ(子)。 干支に因んだところでも廻ろうかと思ったけど、「ねずみ」に関係するような場所はあまりなさそうなので、もう一方の「子」のつく地名の場所を先週末と今日、脚ならしのついでに廻って来た。 まず、本日は職場で朝の用事を済ま…

謹賀新年

先月下旬から色々と忙しく、今年の「初日の出ライド」も、通勤路である北バイパスの龍田大橋で。 氷点下の寒さの中、低くたなびく阿蘇の噴煙を見ながら待っていると、東の山際がどんどん明るくなってきてやがて御来光。 この一年の安寧と家族の健康を祈った…