くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

動物の名の付く路傍の花

ロードバイクにまたがってのんびり走っていると、四季折々の草花が眼に入るが、その名前をほとんど知らなかった。

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(本日、初めて見かけた白いオドリコソウの花)

そこで、ネットで調べているうちに、動物に由来する名前が付いた花がいくつかあることに気づき、それらの画像がある程度集まったのでこの場を借りてご紹介。 イヌタデ

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この場合の「イヌ」は「役立たず」の形容で、「役に立たないタデ」という意味。 オオイヌノフグリ

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「フグリ」は「陰嚢(いんのう)」の意味。 実の形が、犬の陰嚢(キンタマ袋)に似ているので、名づけられた。 エノコログサ

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花穂が、犬の尾に似ていることから、「犬っころ草(いぬっころくさ)」が転じて「エノコログサ」という呼称になったとされる。別名、「猫じゃらし」。 ブタナ

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名前の由来は、フランスで「豚のサラダ」を意味する「Salade de pore」を、日本語に訳したところからきている。 キツネノカミソリ

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細長い葉が剃刀にように見えたことから由来する。そして「狐」がついている由来は色合いに狐を感じるなど諸説があるらしい。 ウマノアシガタ

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蝋を塗ったような光沢のある花弁が特徴的。葉の形が馬の足形に似ていることから付いた名といわれるが、名前になるほど似ているものではない。 ウマゴヤシ

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正式名称は「シロツメグサ」であるが、一部地域では馬の飼料として植えられ「ウマゴヤシ」と呼ばれる。 コマツナギ

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馬をつなげるほど茎が丈夫という意から由来。 イタチハギ

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この花がイタチの尻尾に似ているから命名された。 カラスノエンドウ

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果実が熟すと真っ黒になるところから「烏野豌豆」の名が付けられた。 カラスウリ

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カラスが好んで食べるからだとして「鳥瓜(からすうり)」と書くが、カラスの好物ではないとのこと。逆に、晩秋に朱色の果実が長く残る様から、「カラスが食べ残したのだろう」と、この名前がついたとも言われている。 スズメノカタビラ

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穂先に着物の合わせ目に見える部分があり、これを 帷子(かたびら)に見立たてた。早い話が、「雀のチャンチャンコ」。 ムラサキサギゴケ

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花の姿形が水鳥のサギ(鷺)の姿に似ているから。コケ(苔)と名が付いてはいるが、コケ(苔)の仲間ではなく、地面を這うように横に枝を出すのがコケ(苔)のようであるので名前がついている。 最後はマムシグサ

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茎の斑点が、まだら模様になっていて、蝮の模様を連想させるところから呼ばれるようになった。蛇が鎌首をもたげているようにも見える。