くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

チャリチャリ初体験

令和4年(2022年)4月から熊本市中心部でシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」の実証実験事業を開始しているのは知っていたが、昨年後半あたりからその駐輪ポートがあちこちに増え、良く目立つ赤い小径車を乗っている人の姿をよく見るようになってきた。

わが家の最寄りの公園

 

熊本市のホームページによれば、このシェアサイクル実証実験事業は、「熊本市中心市街地に新たな移動手段を導入することで、中心市街地の回遊性の向上、自動車から公共交通への移動の転換、地域経済の活性化などの目標達成を目指すもの。熊本市とシェアサイクルサービス「チャリチャリ」を運営するneuet(ニュート)株式会社が共同で2年間の実証実験を行い、利用状況等のモニタリングを通じて本格運用につなげてゆく予定」とのことで、すでにneuetの本社のある福岡市を始め、東京都、名古屋市でも実績があるサービスということらしい。

熊本エリアでは実証実験の開始後、予想を上回る好調な利用状況に加え、利用者からの要望を受け、2023 年 10月からは展開エリアを北東部の文教地区へと大幅に拡大。

駐輪ポートを260カ所余りに増やすとともに、ベーシック (シティサイクル) 300 台、電動アシスト自転車 250 台を増車し、自転車数1100 台体制へと強化。

わが家から100mほどの距離にも数カ所の駐輪ポートが施設されたので、先日、試しに利用してみた。

このサービスを利用するにはスマホに専用アプリのインストールし、個人情報の入力と、料金支払いのためのクレジットカード情報の入力が必要。

アプリを起動すると周辺の地図が出て、駐輪ポートの場所と使用可能自転車の状態を確認。

〇がポートで、中の数字が利用可能な台数

駐輪ポートへ行き、使用するチャリのタイヤ圧の確認、サドルの調整を行って、アプリの地図上の「鍵をあける」ボタンを使ってロックを開錠し、使用する。

利用料金はベーシックタイプ(内装3段変速)が6円/分で、

Chariのマークのフレームが細い

 

電動アシスト車が15円/分の絶妙な料金設定。

フレームが太くて白線があるのが電動補助車

電動補助は「エコ・標準・強」の3モード+内装3段変速

利用を終了するには必ず駐輪ポート内に駐輪し、手で鍵をかける。念のために、アプリで利用が終了していることを確認する。

駐輪ポートでない場所で鍵をかけると「一時駐輪」と見なされ、その駐輪の間も利用料金は継続して課金されるので注意。

以上のように、大変お手軽な「シャアサイクル」で、この際に重要な役割を担うのが、自転車に取り付けられた「スマートロック」のシステム。

スマートロック上のQRコードをアプリで読み込むと、その情報がクラウド上のCharichariの管理システムに連携され、スマートロックの解錠、施錠を管理するとともにGPSによる位置情報による駐輪状況の管理も行っている。

電動補助車のスマートロックは少し大型

さて、使用する自転車であるが、運営するneuetが設計・製造を手掛けており、サドル位置の設定のためのクランプは初めて利用する人にも簡単に操作できるように工夫してあり、

タイヤも5000㎞走行の耐久性のある特注品。

日頃乗っているロードバイクや、比較的高価な小径車に比べると、性能的に劣るのは仕方ないが、電動補助自転車も多数揃っているし、すでに他の都市で運用実績のあるシステムで、かなり成熟したものになっている。

日頃、自家用自転車で動き回るので、利用する事は少なそうだけど、機会があれば、気楽に利用してみたい。