自転車の車輪を外してフレームに括り付け、専用の袋に収納し、列車やバス等公共交通機関に載せて着いた先でサイクリングを楽しむ『輪行』。 これまでも、あちこちへ輪行を楽しんできた。
ところが今年の5月末、BenbowさんとともにブッチャーKさんを誘い、高岳と根子岳の間の「日の尾峠」越えをした時の輪行で、実は問題が発生していた。
この時は悪路が予想されたため、耐パンク性の高い太いタイヤを装着したシクロクロスバイクでの初めての輪行だった。 今年になって主に使用している輪行袋は、前後輪ともに外して収納するタイプ。 このタイプでは、後輪の変速器を保護するために、「エンド金具」というものを取り付ける。
このエンド金具は縦の長さが約9センチなのだが、わたしのシクロクロスバイクでは、どうも変速器のワイヤーのループがそれを遥かに越えており、それが邪魔になって垂直に袋を立てられないのだ。 輪行当日は、立田口駅で乗って、赤水駅で降りる間の30分間ほどの車中、袋を斜めに立ててケーブルが歪まないようにしてやり過ごし、事なきを得た。 後日調べてみると、後輪の軸から変速用のケーブルの後端までの距離がクロモリバイクでは10㎝足らずであるのに対し、
シクロクロスバイクでは12.5㎝ほどあるのだ。
わたしのシクロクロスはGiant製で、後輪のブレーキや変速用のケーブルがフレームの中を通すようなタイプ。見た目はすっきりしているのだけど、後輪変速用のケーブルがチェーンポストの後端から出ているのが原因のひとつらしい。
実際にエンド金具を装着してみると、クロモリロードバイクではこの金具の長さの内にケーブルがほぼ収まっているが、
シクロクロスバイクでは数センチ飛び出てしまっている。
この問題を解決するには、シクロクロスバイクの後輪変速用のケーブルを短くするか、エンド金具を高くするしかない。 ケーブルを短くするのはわたしの技能を越えているのでショップに頼まないといけないし、変速にも影響がでそうな気もするので却下。 「それでは・・・」と、エンド金具の長い製品をネットで捜したけど、見つけることができない。 簡単な構造だし、金属加工のできる知り合いもいるので、注文することも考えたが、「そこまでしなくても・・・」と尻込み。 それなら、既存のエンド金具に下駄を履かせることを考慮したが、良いアイデアが見つからず、どうしたものか、しばらく考えあぐねていた。 ところがある日、嫁がダイソーで買ってきた、100円玉を収納するケース(3つで100円)が目に入った。
手に取ると、軽いし、硬さもまずまずだし、厚みも2.5㎝で許容範囲。
長さも、エンド金具に開いている二つの穴(径6mm)にギリギリ届く長さ。
そこで、ハンズマン画図店で小ネジとナットの8組セットを購入して作業開始。 エンド金具の穴に合うように、テキトーに穴を開け、
小ネジとナットで2カ所固定して
あっという間に作業終了。
試しに装着してみると・・・
ケーブルがわずかに出ているようだけど、ま、許容範囲でしょう! ちなみに輪行袋に収納してみると、以前はケーブルの湾曲がはっきり見えていたのが、
きれいに収まった。
クロモリロードバイクの輪行の時はネジを外してケースに入れておけばOK。
あとは実際に使ってみてどうか?・・・ですな。