くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

気づかなかった扇形分水

数年前、竹田市に『円形分水』というものがあることを知った。

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(竹田市の音無井路円形分水) どこかで見たような記憶があると思ったら、麦焼酎『二階堂』のCMにちょこっと写っていた。 ネットでググったら、山都町の小笹というところにも円形分水があることがわかり、サイクリングがてらにこれまで数回訪れた。

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昭和31年に作られたもので、横を流れる笹原川の堰から引いた水を、サイフォンの原理を利用して円形の筒から噴出させ、地元の小笹地区に3/10、通潤橋に7/10分水する仕組みである。これが完成するまでは、特に干ばつ時の水利権の争いが絶えなかったという。 さて、最近、ひょんなことから熊本県内にはもうひとつ、円形分水ならぬ『扇形分水』というものがあることを知った。それも、菊鹿町の上内田川沿い。いつもサイクリングで走っている道の脇らしい。これまで、もう何十回も走っているのに、まったく気づかなかった。 いつものように小野泉水公園経由で、合志川沿いの道に入る。菜の花とハナダイコンが土手を染めている。

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菊池川→迫間川→上内田川と川沿いの道を走り、水辺プラザかもとから上内田川沿いに4kmほど走って目指す『御宇田井手の扇形分水』に到着。

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本当に、ちょっと左を見ればそこにあるのに、まったく気づかなかったのには驚き。

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上内田川の堰から引いた水が円形の一部から流れ込んでおり、残りの扇形を2:5くらいに分けて分水している。多い方を来民方面を灌漑する御宇田井手としており、少ない方は、上内田川へ戻している。さらに御宇田井手のところにも上内田川へ水を誘導する水門もあり、やや複雑な水路となっている。

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素人考えでは、現状では分水設備の必要性は少ないように思われる。ひょっとすると以前は水路が違っていたのかもしれない。 それはともかく、この円形に流れ落ちる水というものは、どういう訳か心地よい。 しばらく佇んで、色々考え事をして、はっと我に返って扇形分水を後にする。 鞠智城公園に上がって、

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菊池市内に降り、ナポリピザを食べて、まだまだ復旧工事をしている合志川沿いに出る。

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同僚のG藤さんに勧められた、合志川の支流の日向川沿いの道を遡ってSonyの工場を経由して帰った。 本日の走行距離:78.7km

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