くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

七滝神社と水神社

やや寝過ごしてしまって午前5時頃、御船町の山奥の神社を目指してクロモリロードバイクで出発。

京塚を経由して健軍駐屯地から県道226号線を南下。

北甘木の先から左折して御船町の田園地帯を走る頃には東側が赤く染まり始め、

市街地を抜けて国道443号線に入り、


西の空へ移ろいゆく朝焼けを眺めながら、

下鶴眼鏡橋を過ぎると

本格的な上りへ。

七滝簡易郵便局から左に降りて、

「七滝神社」に到着。

「七滝神社」は南北朝時代に阿蘇大宮司惟村が阿蘇祖神を祀り、その後、細川綱利公が再建したものだが、元々、七滝をご神体として祀ったのが始まりとされている。

神社から九十九折の狭いコンクリート道で、

ビルで言えば6階分ほど降りて行くと滝壺のある段に到着し、流木などで足場の悪い中を歩いて、その七滝を鑑賞する。

高さ約40m、幅約30mの滝で、阿蘇溶結凝灰岩と柱状節理が交互に見られ、その浸食差により7段になって落下することから「七滝」と名付けられたという。

上流に水力発電所の堰ができて水量が激減してしまい、毎年5月に1回、「七滝神社例大祭」に合わせ放流される時と大雨の後にだけ蘇るため「幻の滝」とも呼ばれている、とのこと。

この日は、まずまずの水量

逆に、水量が減って現れたのが滝の手前の川床の岩の「甌穴(えんけつ)」と呼ばれる円形の窪み。

川底に割れ目やくぼみなどがあると、流水の浸食作用がそこに集中して円形の穴へと拡大していき、


その穴に上流から砂や石を含んだ水が激しく内壁に衝突することで、穴は深くなって行き、

気の遠くなるような年月を要して「甌穴」ができあがる。

 

お次は、七滝神社からしばらく御船川右岸を上流に向かって走り、橋を渡って支流沿いの坂を上がって行き、

藤木の集落

の奥にあるのが、水神社。

平成10年に改築された神社は予想よりかなり立派で、

社殿を回り込むと、御神体と思われる滝が姿を現した。

高さ5メートルほどの高さのその滝は、水流こそ少ないけれど、霊気が満ちている感じ。

水神社から道を戻って集落を通り抜ける際におばちゃんから捕まり、「どこからきたのか?」からの質問攻め。水神社の自慢話に相槌を打って道を戻る。

昨夜の予定では水越を越えて帰るつもりであったが、

午前9時までに帰り着かないので、来た道を帰る。

下鶴眼鏡橋ですれ違ったサイクリスト3人組から呼び止められたら、1008さんと、ないちん工場長と、Kawa-Bさんだった!今日は矢部で八朔祭りがあるのでチポリーノに行く、とのこと。

お三方と別れた後は、いよいよ時間がなくなり、

急いで県道226号線を北上して何とか午前9時前に帰りついた。

本日の走行距離:54.2㎞