緑川沿いの甲佐町にも磨崖仏があるようなので、見に行くことにする。
日の出前に出発しようとしたら、かなり寒かったので、日が昇るまで待って7時半過ぎにクロモリロードバイクで出発し、出水ふれあい通りを南下して中の瀬橋を渡る。
めど町橋を渡ったら、いつもは緑川沿いを甲佐へ走るけど、今日はもう少し国道266号線を南下して県道240号線で城南の台地に上がって、
やがて甲佐町に入り、アップダウンを走り、左折して「麻生原のキンモクセイ」に立ち寄る。
樹齢約770年とされる天然記念物のこの大樹も近年、樹勢が衰えているようで、
地元の人たちも心配しており、花も一部に咲いているのが見える程度であった。
樹下の観音堂の馬頭観音に挨拶をして
坂を下って右折し少し走ると、安津(あんしん)橋の周辺の緑川左岸河川敷の「緑川リバーサイドパーク」には、下流側にグランドゴルフ場、テニスコート、
上流側にサッカーコート2面とソフトボール場ができている。
その東側の溶結凝灰岩の崖に彫ってある五輪塔と梵字の板碑を見に来たのだけれど、
一帯は公園の管理棟を中心に大規模な造成工事があっていて、残念ながら立入禁止。
仕方がないので安津橋を渡って有安地区を抜けて九折(つづら)地区へ。
ここには数年前、空き地の質素な祠の中に
かなり新しい六地蔵のがん部のみが祀ってあるのを偶然見つけた。
お隣のおばさんに由来をご存じか伺うと、ここにあったお宅のおばあちゃんがいつも熱心にお参りしており、家が解けた跡地に親族が祠を立てて石仏類を収めたのだと。
ちなみに、土台の石には「無縁仏」と彫ってある。
そして、その近くにあるはずの「九折の六地蔵」をこれまでも数回探したが見つからず、「もしかしたら・・・」という所があったので行ってみると、見事に発見!
明治45年(1912)7月13日に甲佐を襲った大洪水の時にこの地に流れ着いたとの伝承のある六地蔵で、大正3年3月に再建したと伝えられており、その時はあった笠石から上が失われている。
探し物がみつかったので満足して帰路へ。
国道443号線から県道38号線を北上し乙女橋を渡って緑川左岸を走り、
めど町橋からは朝来た道を帰った。
本日の走行距離:47.8㎞