3時間ほど走るつもりで午前6時半頃クロモリロードバイクで出発。
明午橋を渡って藤崎宮の参道から県道1号線、31号線を走り、貢町から「ゆうかファミリーロード」へ。
一部工事中で迂回しながら進み、
丘へ上がって「寂心さん」の楠若葉を堪能し、
坂を下ってJR植木駅を経由して県道113号線に入った菱形神社のところで痛恨のパンク。
チューブの入れ替えで手は真っ黒になってしまって、少し坂を上って左に折れて円台寺へ。
久しぶりに県指定文化財の「石造笠塔婆」を観に行ったら、以前はビニールハウスの中にあったけど、いつのまにかビニールハウスはなくなっていた。
「笠塔婆(かさとうば)」とは、供養碑の一種で,角柱状または板状の塔身(梵字や地蔵を刻む)に屋根(笠や相輪)をのせたもの。
案内板によれば、円台寺の石造笠塔婆は二基あり、ひとつは1193年(建久4年)に建てられたもので、笠や相輪を失ない、高さ88cmの塔身だけが残っている。
刻まれた銘文によれば、建久3年12月28日、15才という若さで亡くなった「弥朗」の霊を弔うために、建久4年2月15日に建てられたもの。
もう一基は1196年(建久7年)に建てられたもので頂部に笠と相輪が乗っている。
しかし、笠と相輪は後世に乗せられたもので、元からあった部分は塔身のみとのこと。この塔は、亡くなった僧のために建立したものと言われている。
円台寺の後は、金峰山を反時計回りに廻る予定だったけど、雨粒もポツリとしたりするので道を戻り、菱形小学校を経由して田原坂ニュータウンを抜け、北部町を経由して坪井川沿いの道を南下。
そして国道3号線沿いの坪井の六地蔵の安否を確認後、
その裏にある「本光寺」へ。
ここの本堂横にも県指定文化財の笠塔婆が建っている。
元からあった部分は高さ95㎝の塔身のみで、
その上には多層塔の笠や
五輪塔の水輪を転用して載せてある。
塔身の表面に朱色の痕跡が見られ、四方には四仏の梵字(種子:しゅじ)が刻まれている。
正面の、阿弥陀如来を表す梵字の
下の銘文には安元元年(1175年)と刻まれていて、日本最古の笠塔婆とされている。
本光寺を後にして、明午橋を渡って帰った。
本日の走行距離:38.5㎞