先日、職場の同僚(女性32歳?独身)と南阿蘇の話をしていたら、「数年前、南阿蘇で車を運転していて道に迷って、山の中で奇妙な門に遭遇し、怖くて引き返した。あれは一体何だったのだろうか?」と。 心当たりが有ったので、ネットで調査すると白川水源の少し手前に摩訶不思議な空間が点在しているらしい事が判ったので、週休日にクロモリロードバイクで探索しに出掛ける。 県道145号の供合線を東へ走り、
瀬田から立野に上がって長陽大橋経由で南郷谷に入る。 旧道を走って、白川水源の少し手前の
左手に「祖霊門」という竜宮門があり、
そこが摩訶不思議な空間への入口。
「清水(しみず)滝遊歩道」の案内板に導かれて進んでゆくと、
国道325号線をアンダーパスし、
次第に山へと入って行き、
現れた「赤鬼青鬼の門」。
ふたつの竜宮門の脇には右に青鬼さんと
左に赤鬼さんが
虎のパンツを履いて睨みを効かせている。
ただ、わたし的には職業柄、赤鬼さんも青鬼さんも臍ヘルニアに罹患しておるようなのが気になるところ。
そして中央にはお地蔵さん?
どうも、水子供養が目的らしい。
周辺には八雲権現神社だとか、
不動明王、
大仏さん、
十一面観音像?
などが林立しており、神仏習合の様子を呈している。 ところで、この門には顔がついており、
門は口になっている。右側の口に食べられて先に行くと突き当りで、墓のようなものが立っている。
戻って、左側の口に食べられて、さらに奥に進んで広域農道に突き当り右折し、案内板に従って左折し
坂を上る。牧草地に入って、
さらに上り、
少し下って、自転車を置いて、
さらに急な坂道を下って行くと、
巨大な白い象が眼に入って来る。
人里離れた滝つぼの横に不釣り合いなその白い象は、
頭に観音様と子どもを三人乗せている。
駐車場にあった看板によれば、ある新興宗教の開祖の人が、神様のお告げにより、ここ清水滝の洞穴で十余年間の修業と研鑽を積んで、ついに悟りを開いた。晩年、その人は、自分の修行、布教のために顧みる事ができなかった奥さんと三人のお子さんに思いを馳せ、仏の使者である象の上に乗せた像を造ろうと思い立ち、信者とともに苦労して昭和38年に完成したとのこと。
さらに坂を下り、河原に降りると、そこには、かなり大きな赤鬼さんが立っている。
さっきの鬼さんたちとは明らかに作風が違い、こちらも虎のパンツを履いているけれど、お臍は普通。
振り返ると、やっと滝が見ることができ、
左側の崖の壁面からも水が湧きだしているらしく、
いく筋も水が落ちて綺麗な苔が一面に生えている。
その崖には教祖様が修行をしたという洞窟があり、
不動明王やら
観音さんやら白龍やら
お地蔵さんや、
カエルくんやら
があちこちに置かれている。 摩訶不思議な空間を堪能し、滝の水音と野鳥の鳴き声をしばらく聴いて帰路へ。
広域農道まで下りて右折し、アップダウンを走り、国道325号線の交差点のローソンで休憩後、中松まで下りて田舎道を走り、
県道28号線に入って、俵山峠越え。
少し早いランチは、西原の「バンコカフェ」で
ロコモコセットをオーダー。
自転車乗りのマスターから差し入れの黒ニンニクでさらにパワーを注入。
阿蘇くまもと空港の北側を経由して、田舎道をびゃんびゃん走って帰ろうとしたけど、
まだ慣れてない蒸し暑さと逆風とでヘロヘロになりながら国体道路を走った。 本日の走行距離:94.8㎞