くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

カタルパ花めぐり

4~5年前になるだろうか、上熊本から田原坂方面へ県道31号線を走っていた時、県道113号線との交差点にある案内板で「カタルパ」という名前の樹があることを知った。

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「日本一のカタルパの樹」があるという菱形小学校の運動場をたまたま訪れた時、大きなカタルパの樹に少しだけ花が咲いていており、近くに立っていた看板には、カタルパという樹が日本ではとても珍しいこと、同志社大学の創設者である新島襄が

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(Wikipediaより)

アメリカから種を持ち帰り、教え子である徳富蘇峰が大江義塾(現在は徳富記念館)を創設した時に贈ったこと、菱形小学校のものがその二世であることが判明した事、「子弟の絆」を表す樹として贈られているらしいこと、そして菱形小学校のものが、日本で一番大きいこと、など書いてあった。

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その後、カタルパの事はすっかり忘れてしまっていたが、先日、熊日新聞で、「徳富記念館でカタルパが見頃を迎えている」と報じていたので、熊本市内および近郊の、あちこちにあるカタルパを順に廻ることにする。 土曜の仕事を済ませて昼頃、鶴羽田の職場を出発し、県道37号線を北上して、合志市黒松にある、合志義塾跡へ。

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明治25年から昭和25年にかけて合志市にあった農民学校「合志義塾」の創設者のひとりである平田十一が大江義塾の出身であったことから、

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(合志義塾跡の駐車場にある案内板より)

徳富蘇峰からカタルパの樹が贈られた。

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その樹は台風で倒れたが、二世の樹が今年も花を咲かせている。

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(ただし期待していたよりも花の数は少な目)
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県道30号線に入り、植木方面へ走り、県道113号線に入り、久しぶりの菱形小学校へ。

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日本一の大きさの樹には、たわわに花が咲いて、

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甘い香りを放っていた。

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「日本一のカタルパ」をひとしきり堪能した後、県道31号線や「ゆうかファミリーロード」を走って県道1号線へ入り、藤崎宮の参道脇にある「養生カレー」で

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(今年3月開店)

「チキンカレー」をオーダーし、遅い昼食。

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(スパイスの調合は南インド風)

その後、ひとつ用事を済ませて、白川小学校を訪ねると、

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平成元年に徳富記念館から贈られたこのカタルパは、少し花期を過ぎつつあった。

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その近くの大井手沿いにもカタルパの樹。

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ここは「大江高等女学校」の跡地なので、当時贈られたものの名残りと思われる。

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そこからそう遠くない大江小学校のものもすぐ近くの徳富記念館から贈れられたものだが、昨年の台風で倒れ、現在養生中らしく、花も少しだけ咲いていた。

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そして、徳富記念館へ。

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ここには新島襄から贈られた初代の樹の、二世、三世が、計5本、花を咲かせている。

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(ここのカタルパは枝垂れているので花の様子を観察しやすい)

写真を撮っていたら、館長さんに呼び止められ、カタルパについて色々教えてもらった。特に、初めて見る実や

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種は興味深かった。

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最後に、館長さんから教えてもらった、薬学部グラウンドにあるというカタルパを見に行く。 館長さんも今日、来館者から教えてもらったという話だったが、花の咲いているような樹は見当たらない。 視点を変えて、葉と幹の様子から探してたら、白山通りの脇の駐車場の向こうに、「これかな?」という樹が見つかった。

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花期は過ぎてしまっているものの、昨年のものと思われる実がまだ付いていて、

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これを採って割ってみると、確かに先ほど教えてもらった種と同様な物が出て来た。

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いろんなカタルパを観終わって、白山通りから競輪場通りを通って帰った。 本日の走行距離:52.8㎞

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