昼からは雨予報なので午前中に市内をシクロクロスでポタリング。 熊本刑務所の横の裏道を抜け、
新しい竜神橋を渡って、
立田山の麓にある「森林総合研究所・九州支所」へ。
ここのアプローチにはメタセコイアの並木があったけど、
残念ながら数年前にかなり短く切られてしまった。
いまでは十本ほどが完全な形で残っているだけ。
メタセコイアは新生代第三紀 （6,500 万年前～200 万年前）に栄えていた植物。
当初、化石で発見され、日本人学者が「メタセコイア」と命名し、絶滅したものとされてきたが、1945年に中国の四川省で生えていた「水杉（スイサン）」が同種のものとされ、現存することが確認され、「生きた化石」として一躍有名になった。 そんないきさつもあり、戦後、日本に輸入されると気候的にも相性が良いため全国で植樹されたという。
このブログによくコメントをしてくださった、熊本出身で栃木在住の、星宮さんのブログによくメタセコイアの美しい画像がアップされていたが、熊本市内でも、ここの他に何カ所かメタセコイアらしきものが植えてあるのでまわることにする。 黒髪の細い路地を抜け、北熊本の先から坪井川沿いの道に入り、八景水谷公園を経由し、
上流に向かって走って行くと、
田圃の向こう側に２本のメタセコイアが対になってひとつの樹形を作っている。
黒石原でも見かけた気がして、行く途中の畑の中にメタセコイアらしきものを発見。
高速道路をアンダーパスして黒石原に入ったけど、見かけたメタセコイアらしき樹は畜産試験場の広い敷地の中にあり、断念。 須屋を抜け、北バイパスに入り、東バイパスに進んで水前寺江津湖公園へ。
ここの広木地区で写真を撮っていたら
公園の管理の人に声をかけられ、これはメタセコイヤではないと。 聞けば、「ラクウショウ（落羽松）」という樹で、メタセコイアにとても良く似ているのだと。
違いは、メタセコイアでは葉や枝の同じ個所から左右に生えている（「対生」というらしい）、
ラクウショウでは別の箇所から左右に生えている（「互生」というらしい）ことや、
実の付き方や形が違うらしい。
この他にも、メタセコイヤがシャープな感じの樹形であるのに対し、ラクウショウはモッコリした樹形の印象がある。 詳しくはここを参照。 そう言われて葉っぱや枝の付き具合を調べると、広木地区公園のほ多くがラクウショウであった。
また、そこからすぐの動植物園ではメタセコイヤとラクウショウが半々くらいの数で植えてあった。
それから下江津湖畔沿いに走り、
東バイパスの斎藤橋をアンダーパスして上江津湖畔に入るとどういう訳かメタセコイアもラクウショウもまったく植えてなかった。 天気がもう少し持ちそうなのでランチは県庁近くの「釜聖 麺屋」で。
ここは四川省出身のマスターが昨年4月に開業したとたんに地震でえらい目にあいながらも頑張っている食堂。 麺は普通麺か刀削麺を選ぶことができ、
食券を購入し、手渡しする時に、「〇〇麺で・・・」と、オーダーするスタイル。
麺だけではなく、色々なサイドオーダーがあり、定食化ができるし、辛さの程度も調整することができる。 今回は、担々麺を単品で、麺は迷わず刀削麺で、辛さは中くらいでオーダー。 厨房は奥にあるので見ることはできないが、オーダーが入ると「シャッ、シャッ・・」と麺を削る音が聞こえてくる。 ん？八代の刀削麺・丸新に比べると、削るスピードが明らかにゆっくりしているぞ。 やがて担々麺が運ばれてきて、
麺をすくってみて納得。
丸新のものより麺の幅が狭くて揃っていて、食感も均一なものとなっている。 スープは、これが本場の四川省の味付けか？と思われるようなもので、舌が痺れるような辛さは唐辛子というより山椒？しかも豆板醤やら、胡麻の風味もするようで、奥深い。 それにしても、担々麺といわば挽き肉なのにチャーシューが載っているのは何故かと聞くと、お客さんがスープを全部吸わないので挽き肉が残るのがもったいなく、チャーシューにしたんだと。 それならと、濃厚なスープを全部すすってしまった。
お蔭でその後の胃袋がしばらく四川省な感じだった。行ったことはないけど・・・。 本日の走行距離：38.7㎞
