くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

被災地で自転車通勤

自分の住むところが、まさか「被災地」になるとは思ってもみなかった。 初めて体験した『震度6強』という恐怖の揺れの後も強い余震が頻発している。 まだまだ予断は許さない状況だけど、昨夜は16時間振りくらいに電気が回復し、

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1時間くらいだけど、チロチロっと水も出た。

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我が家には体重35kgを超える大型犬がいるため、避難所は半日で諦め、自宅で生活しているが、夜は怖くて車中泊。 昨日は職場へは用心して自家用車で行ったけど、今日からシクロクロスバイクでの通勤を再開。 産業道路の保田窪陸橋をアンダーパスして裏道に入ると所々に石塀が倒れている。

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避難所になっている小学校の校庭には多くの車。

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東バイパス沿いの歩道では店舗のガラスが割れており、

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北バイパスの歩道ではアスファルトがひび割れたり、

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波打っていたり・・・。

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そして車道に目を移すと、日本各地から支援にやってきた車両や、

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南阿蘇か益城方面へ向かうらしき自衛隊の車両が走っており、

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何だか涙が溢れてきて、2分くらい泣きながら走った。

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やがて職場について、ひと仕事を済ませ、昼食を摂ってしばらくして帰路へ。 来た道を帰らずに、このところ頻繁に走っている、京町の実家を経由して帰るコースへ。 職場から日田街道に降りて、こんな時にもバッティングをしている音が聞えるTOYAから左折し、坪井川沿いの道へ。

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所々に半壊している店舗が見える。

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前日には「崩落した」と報道されていた国道3号線の坪井橋は大丈夫そうで多くの車両が通行している。

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いつもとかわらない坪井湧水公園を抜け、

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坪井の古い街並みの小路に入り込むとあちこちに地震の爪痕が・・・。

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もちろん、京町の築80年の実家の煉瓦塀も。

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とりあえず、ざっと片づけて、

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気になる熊本城の石垣を見に行くと、県立美術館分館前の石垣が悲惨な状態。

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隣接する熊本大神宮の社殿は崩れた石垣で潰されている。

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長塀の白壁も半分くらいが倒壊。

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自分の中の誇りにしていたものがどうしようもなく傷ついてしまったようで、言葉を失ったまま、新屋敷を抜けて帰った。

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