くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

雨につき坊中散策

クロモリロードバイクを買った『大藪サイクル』が開催している走行会に参加する。 今回は、阿蘇・坊中公民館に集合し、ファミリーコースは約17km、ロードコースは約40kmを走って、その後、ブッチャーKさんプロデュースのBBQに舌鼓を打って解散、というもの。

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ところが、当日は生憎の雨模様。わずかな期待を込めて、車にロードバイクを積んで阿蘇に向う。

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坊中に到着し、案内された駐車場に停め、坊中公民館で受付。motteaさん、1008さん、お久しぶりの、上津江の肥後もっこすさんも来ている。近くのパン工房『豆の木』のトマリさんは息子さんたちと。Benbowさんは急用で残念ながら欠席。

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この頃には雨もポツリポツリになってきたので、自転車を車から降ろし、準備をして本日の走行コースを眺める。

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そのうち公民館の大広間でブリーフィングが始まり、

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大藪さんが『どーしても走りたい人?』と聞くけど、誰も手を上げず、サイクリングは中止となり、代わりに、希望者は『坊中散策ウォーキング』となる。ガイドしていただくのは、長年地元役場で土地の登記などのお仕事をしてこられ、周辺の歴史にも大変詳しい靏林住友さん。

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早速、ブッチャーKさんの自宅のある『仲小路』から散策が始まる。

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まずは一旦右に折れて、『長善坊の公孫樹』。

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ここへはブッチャーKさんに連れられて来た事があるが、この木のエピソードまでは知らなかった。 ガイドさんの話を要約すると・・・ 加藤清正の朝鮮出兵の際、敵に囲まれ絶体絶命の危機にあった清正公は「もはやこれまでか」と思った瞬間、どこからともなく飛んできた多くの矢によって退路を開かれ逃げることができた。その時拾った矢を陣に戻り見てみると「阿蘇山長善坊」と書いてあった。 そこで清正公は帰ってくるなり阿蘇に来て、その馬を繋いだのがこの公孫樹であったと。清正公は長善坊と会い、話をきくと・・・。 ある日、長善坊が護摩を焚いているときに朝鮮で清正公が危機に陥っていることを神仏に知らされたこと、護摩炉に紙吹雪を吹きいれそれを矢として朝鮮に飛ばしたことを聞く。清正公はその霊威に驚き、豊臣秀吉に阿蘇山の三十六坊の復興を願い出、これを許された。そして、かつての阿蘇山火口西側ではなく、黒川村(現在の阿蘇市黒川)に三十六坊五十二庵を復興させた。 こうして現在の阿蘇市黒川一帯を『麓坊中』、阿蘇の火口西側(人工スキー場付近)を『古坊中』と呼ぶようになった。 (一部、『ASO田園空間博物館』より引用) さて、ツアーは本日のハイライト、『西巌殿寺』へ。

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正門を入ると、雰囲気のある、参道の石段が目に入る。

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左側には偉いお坊さんの居た坊の跡。

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昔は神仏混合が当たり前で、石段の右側には菅原道真を祀った『天神社』。

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いよいよ石段を登ってゆく。

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境内には、残念なことに2001年に不審火で消失した、西巌殿寺の本堂跡。

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右側には足手荒神など。

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左には先ほどの大公孫樹と同じくらいの大公孫樹。ただし、こちらは実のならない雄株らしいと。

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本堂は消失したけど、なかなか雰囲気のある西巌殿寺。

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パノラマライン側に降りてすこし下ると、左手に豪潮という僧が建立した宝篋印塔(ほうきょういんとう)。

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この塔を礼拝することにより、罪が消滅し、生きている間は災害から逃れ、死後は極楽に生まれ変わるらしい。あなありがたや。 坊中公民館の通りまで降りてきて右折すると、右側に、『加玖羅社』。

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ここは珍しい『脳の神様』なんだそうで、最近、ぼけ防止にお参りに来る人が増えてきたんだと。 そこから旧道を東へ進むと、ここらにも坊の跡。

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仁左衛門というひとの石碑。

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梵語の陀羅尼経が刻まれた石板。

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そこから山頂へ上る、かつては登山道ではなかったかと思われる道。

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などなど、詳しく説明していただいた。 そして道なりに進んで、いつか行った『踊山神社』。

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前回は気づかなかったが、ここには白蛇様もいらっしゃった。

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その後、阿蘇小学校を経由。

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『行者通り』を通る。

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ここはあちこちに坊の跡。

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そして公民館に戻り、散策終了!

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ガイドの靏林さん、大変お世話になりました。 さあ、お待ちかねのBBQタイム!

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お腹がいっぱいになってきた頃、大藪サイクルからのプレゼントに続き、スポンサーからのプレゼントのじゃんけん大会が始まる。 スポンサーとなっている、motteaさん。

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ブッチャーKさん。

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いずれの時もすぐに負け、さらには豆の木のトマリさんにも簡単に負けてしまったが、『阿蘇ハッピー食品』さんとの対戦の時はどういうわけか勝ち抜いて、見事プレゼント(麺の詰め合わせセット)をゲット!!

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サイクリングはできなかったけれど、ブッチャーKさんから紹介されて一度は見て回りたかった『坊中の歴史』を実際に見聞きすることができたし、美味しいお肉はたらふく食べたし、プレゼントまでゲットして、満足、満足。

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参加された皆さん、お疲れ様でした。 大藪サイクルのスタッフの皆さん、ブッチャーKさんはじめお手伝いの皆さん、大変お世話になりました。