何を隠そう、6年ほど前まで、『大井手』という水路があることを知らなかった。
もう少し正確に言うと、新屋敷の辺りに水路があるのは知っていたが、それが『大井手』と言う名の由緒正しき水路であることを知らなかったのだ。 『大井手』とは白川の渡鹿堰から取水して渡鹿から大江、新屋敷を流れて安政橋と銀座橋の間で再び白川に合流する3km足らずの幹線水路である。加藤清正が造ったこの幹線水路から、『一の井出』、『二の井手』、『三の井手』の三つの水路が分かれ、熊本市南部の田畑に水を給している。
今日は2時間ほど時間があるので、この『大井手』を巡る。午前10時過ぎ、クロスバイクで出発。 まずは東海大学経由で小蹟橋を渡り、白川の北岸から観る『渡鹿堰』。
白川の堰では最大のもので、現在のものは昭和28年の熊本大水害の後に作られたもの。 黒髪側から見ると、対岸に大井手の取水口がある。
続いて竜神橋を渡り、大井手の取水口へ。
その横には清正が堰の守護のために創建した早鷹神社。
ここから大井手沿いの道を走る。
平成になってから大井手の沿道がよく整備されるようになり、水辺を覆う草木が目を楽しませてくれる。
宅地では多くの橋が横切る。
大江の町を横切り、
新屋敷へ。
白川中学校の近くに『一の井手』の取水口。
明午橋からの道が横切ると、その先はヤナギの並木。
『新屋敷テニス場』の裏手で『二の井手』の取水口。
その少し先に『三の井手』の取水口。
その先には大井手の水位を上げるための堰。
電車通りが横切ると住宅や店舗が建て込んでくる。
やがてラブホ街をかすめ、
立派な水門を経て、
白川に戻る。
この頃には小雨がパラつきだし、産業道路を走って帰宅。 本日の走行距離:11.8km