くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

知らなかった「クラシック」

「クラシック」と言えば通常、音楽の方を思い浮かべる人が多いだろうが、自転車乗りにとってはロードレースを思い浮かべる。・・・なんて言ってるが、半年前までは、わたしも音楽の方を思い浮かべていた。 熊本在住の自転車乗りのブログをたどって行き着いた「+Cサイクリングウェア」でジャージを買ったのが半年ほど前。それまで地味なジャージしか持ってなかったので、派手目のものをと買い求めたのが、このジャージ。

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「TOUR FLANDERS 2011 JERSEY MAN」という名のジャージで、「ベルギーで行われる有名なワンデーレースのロンド・ファン・フラーンデレン(Ronde van Vlaanderen)というレースをイメージしたものだ」と財津店長が説明してくれた。 自転車ロードレースと言えば、「ツール・ド・フランス」はNHKのテレビでもダイジェストがあるし、「ジロ・デ・イタリア」というのも聞いたことがある。「ワンデーレース」というのは一日でレースをすることなのか?よく判らないのでネットで色々調べてみると、「ツール・ド・フランス」のように数週間ほどかけて数千キロほどを走るレースを「グラン・ツール」と言い、一方、欧州で古くから行われてきた、1日で終了する形式のレースのいくつかを「クラシック」と呼ぶことを知る。なかでも人気があるのが、ベルギー北部のフラーンデレン(フランダース)地域で行われる「ロンド・ファン・フラーンデレン」、ベルギー南部のワロン地域を走る「リエージュ~バストーニュ~リエージュ」、それにフランスで行われる「パリ~ルーベ」だという。 4月1日、その「ロンド・ファン・フラーンデレン2012」が行われた。

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「北のクラシック」と呼ばれる約250kmのコースには難所である石畳の峠がいくつもあり、購入したジャージの背中ポケットには2011年のコースの峠や坂の名前が刻まれている。

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ベルギーはロードレースがすごく盛んで、特に北部のこの地域には熱心なファンが多く、峠での応援には熱が入るらしい。

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「球磨川センチュリーライド2012」から帰った夜、J Sports4 HDで実況中継をやるらしいのでチャンネルを合わせてみると、うちはケーブルテレビの基本契約なので、「視聴条件によりご覧いただけません」と冷たくあしらわれる。それならと、ネットライブで我慢することにする。色々試行錯誤してライブビデオのサイトにたどり着き、視聴を始める。

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すでにゴール間近で黄緑と水色と赤いジャージが牽制し合ってゴールを目指しているが、やがて水色と黄緑の一騎打ちとなり、水色が勝利!実況がオランダ語か何かなので詳細は不明であるが、「ボーネン!ボーネン!」と叫んでいるので、どうも有名なベルギー人の「トム・ボーネン」が勝利を収めたらしい。翌日確認すると、ボーネンが3度目のチャンピオンになったらしい。

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ちなみにボーネンの最大のライバルと目されていたファビアン・カンチェラーラという人は落車して右の鎖骨を3箇所も折ってしまったとのこと。

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さて一週間後の4月8日、今度は「パリ~ルーベ(Paris - Roubaix)2012」が行われた。「ルーベ」というのはスペシャライズドのロードバイクに「ルーベ」というがあるので知っていたが、クラシックのひとつだと知ったのはそのスペシャライズドの「ルーベ」の購入を検討した昨年の秋の頃。

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「北の女王」とも呼ばれるそのレースは、パリからルーベまで約250キロで行われる。

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コースには27箇所も「パヴェ」と呼ばれる石畳の難所があり、大規模な転倒事故が起こることもある。

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これもJ Sports 4 HDでライブがあるが、同様に見れないので、またもネットライブを模索。今度は英語の実況を探し出す。イギリス英語には慣れてないが、大体解る。

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残り50キロくらいになって、またもボーネンと、もうひとり同じチームの人が集団から飛び出す。

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ふたりともスペシャのルーべに乗っている。いいぞ、頑張れ!

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やがてサポート役に徹したのか、それとも付いて行けなくなったのか、ひとりが遅れ、その後はボーネンの独走。そのままゴール! ボーネンはこの大会、4度目のチャンピオンだとか。

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画像は悪いながらも、ライブで観戦すると、遥か遠い欧州で行われいる「クラシック」が身近に感じられる。 それにしてもこのボーネンと言う人、かなり調子良さそう。