くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

自転車で熊本市内の石橋巡り

先月、豊野・美里方面の石橋を巡りをしたが、熊本市内にもいくつか石橋が残っていることをウェブで知った。その内、わたしが存在を認識していたのは明八橋と明十橋くらい。 今日は、昼からいくつか用事があるので、それをこなすついでに、熊本市内の石橋巡りをする。クロスバイクで自宅を出発。ひとつ用事を済ませて、最初に訪れたのが、「出水小橋(いずみこばし)」。水前寺公園の参道と公園の入り口の間にある、長さ1mほどの短い石橋。
画像
ここはそれこそ何十回と訪れているが、まったく気づいていなかった。ちょこんと立っている欄干に気づかないと、全く認識できない。
画像
明治44年に作ってあるので、100歳くらい。
画像
ちなみに、公園内にも3つ石橋があるそうだが、お金と時間がないので、パス。 もうひとつ用事を済ませて、次に訪れたのが南熊本駅の近くの「寺田児童公園」内にある「中松尾橋」。
画像
白川から南部の耕作地帯に水を誘導する「二の井手」が公園内を横切っており、それを渡している。元々、松尾町にあったものが、水害に伴う河川工事でここに移設されたという。
画像
画像
石と石の隙間に「ヒメツルソバ」が球形の花を咲かせている。
画像
続いて市街地へ。新町二丁目と鍛冶屋町を結ぶ明十橋。
画像
今も現役バリバリ。
画像
この橋のすぐ近くにある「+Cサイクリングウェア」にも寄り、昨日のサイクリングの謝意を述べ、先客らと話をして、店を出る。
画像
次はそこから数百メートル川下の明八橋。
画像
画像
以前は新町から細工町方面を結ぶ幹線はこの橋のところでカギ型になっていたが、今は隣に新しい橋ができ、道も直線に近くなっている。
画像
そういう訳で、明八橋は今や現役引退し、ミニ公園化している。
画像
そこから新町のYMCAの、お城側の隣にある「清爽園跡」を訪れる。
画像
ここは、江戸で言えば日本橋。細川藩時代の交通の起点でもある。
画像
この清爽園の池を渡す石橋がある。
画像
次は、すぐ近くの県立第一高等学校の正門前。
画像
この高校、男女共学でありながら、元来女子高であった歴史的いきさつから、長い間、女子高と化していた。ところが、この春、様々な男子生徒獲得大作戦が効を奏してなんと70名を越える男子生徒が入学することとなり、話題になった。その正門前に眼鏡橋があることは知る人も少ないと思われる。
画像
そして本日最後の石橋は九品寺のNTTのビルの裏手、大井手川にかかる大井手橋
画像
ここも、石橋だとは知らなかった。
画像
さて、これから先は番外編。 大井手橋から自宅への帰路、県立熊本高等学校の正門に立ち寄る。周辺の桜並木もポツポツと花を開かせ始めている。
画像
この正門の門柱。熊本城の御幸橋の所に、以前は「下馬橋」という石橋があったのだが、天皇陛下行幸に際して、新しい橋を作るためにその石橋は取り壊され、その橋桁の石は長塀前に打ち捨てられていた。時の熊本中学校(熊本高校の前身)の校長先生がその石を門柱として譲り受け、生徒達に運ばせた。「たとえ世に知られなくとも社会の礎たれ」という思いが込められているらしい。
画像
同校を卒業してやがて40年。「はたして自分は『社会の礎』となっているか?」・・・自問しながら春風が吹く中を帰った。 本日の走行距離:21.6km
画像