くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

妖怪たちを見に自転車で八代へ行く

先日、地元のNHKのニュースで、「八代の『未来の森ミュージアム』で、江戸時代の妖怪図鑑が展示されている」と言っていた。もともと妖怪など興味は持っていなかったが、昨年のNHK朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」を観てから少し興味が出てきていたので観に行くことにする。 思えば氷川までは自転車で行ったことが何度かあるが、八代までは行ったことがない。正午頃には帰り着きたいので、午前7時前にロードバイクで出発。水前寺公園経由で出水ふれあい通りを走り、東バイパスを右折する。

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平成大通りとの交差点を左折し、釈迦堂橋を渡る。

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JAのところで右折し、次の信号を左折し、ウキウキロード(広域農道)に入る。道なりに進み、国道3号線を横切り、旧国道3号線を越える。その先でいつもは左折し、裏道を走るが、そこから先のウキウキロードを走ったことがないので、そのまま直進する。やがてアップダウンが始まり、特に3つ目の登りは結構きつく、KSC(熊本サイクリングクラブ)の先輩達がこの道を選択しない理由が判る。松橋から三角へ繋がる国道266号線との交差点を直進し県道338号線に入る。この道も初めて走る道。路面はあまり良くない。路肩も狭く、車も予想したより多く、しかも大型トラックもそこそこ走る。道の周辺には、所々に蓮根畑が見える。

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自宅から25キロほど走ったところで一休みし、持参の菓子パンで燃料を補給。

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県道338号線をひたすら走る。いくつか川を渡るが、一番大きいのが氷川で、河口の向こうには宇土半島が横たわっている。

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郡築小学校の先から左折し、「八代市街地へ」の標識に従って、八代高校のところで右折。突き当たりを左折するとすぐにめざす八代市立博物館(未来の森ミュージアム)に到着するが、まだ午前8時40分で開館時間の9時まで辺りをうろつく。すぐ隣には八代城。

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20年ほど前、よくアルバイトに来た元町通りを走り懐かしくなる。 そうこうしているうちに開館時間となったので、博物館へ。小ぶりの建物だが、感じがよい。

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受付で妖怪図鑑の展示の料金300円を払う。ロビーには妙見宮大祭の行列のミニチュアモデルなどが展示してある。

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常設展でも妙見宮大祭の展示がしてあり、引き物のひとつ、「がめ」の姿も。

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階下に降りると展示場の一角で「江戸時代の妖怪絵巻」が展示してある。これはいまから約200年ほど前、八代城主だった松井家のお抱え絵師が書いたものという。写真撮影禁止なので、もらってきた説明書きをスキャンしてみた。

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58体の妖怪と、妖怪社会の冠婚葬祭の様子が描かれていて、なかなか面白い。特に気に入ったのが、首から上の頭がふたつある「どうもこうも」(説明書の17番)。それから、「ゲゲゲの女房」にも出てきた、妖怪「いそがし」(説明書の11番)。仕事に忙しくて忙しくてしかたない人にとりつくそうだ。「目玉おやじ」(説明書の18番)みたいのもいる。 わざわざ観に来て良かったと思いながら、博物館を出るが、まだ少し時間の余裕があるので、その向かいにある、「松濱軒」も観た事がないので、寄ってみる。

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この「松濱軒(しょうひんけん)」は八代城の三代城主が母親の茶屋として建てた、由緒ある建物。

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風情ある庭園があり、特に菖蒲が有名で見物客が多いと聞いている。

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掛軸やガラス細工などの置物、それに先ほど観たものと同じ妖怪絵巻の一部などの松井家の所蔵物の展示もあり、これも見て廻る。手入れの行き届いた庭をもう一度散策して松濱軒を後にする。

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JR八代駅前を通り国道3号線を左折する。九州縦貫道へのインターの所が走りにくいが、その他は路肩もまずまずで走りやすい。気温も上がってきて、「道の駅 竜北」で休憩。

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周辺で名産の「い草」を使った、「いぐさ抹茶アイスクリーム」で燃料補給。

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筋肉のストレッチもして、リフレッシュして出発。国道3号線を快調に北上する。小川の辺りで、向こうから集団サイクリングの一団が見える。どこか見覚えがあると思ったら、KSCの例会の一団!慌てて声をかけて、さらに北上。松橋は旧道へ迂回する。松原交差点で再び国道3号線に入り北上。緑川を渡ったら、川尻の旧道へ。加勢川を渡ったらいつものように右折して、河畔の道に入ったところで、最後の燃料補給。道の駅で買った「よもぎ大福」を食べる。

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県道182号線との交差点を左折。東バイパスを右折してずっと東バイパスを走って無事、11時40分に帰り着いた。 本日の走行距離:94.6km

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