くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

江津湖と託麻三山

折角の休日に色々と予定が入ってしまったため、朝だけのサイクリング。

午前6時過ぎにクロモリロードバイクで出発し、水前寺江津湖公園内を気持ちよく走る。

広木地区の路地の馬頭観音に挨拶をして、


秋津川沿いの道を東へ進み、

木山神宮のところから左折して県道235号線に入り北上すると託麻台地に上がる。

そこにそびえる「戸島山」、

その数キロ北の「小山山」および「神園山」は、

左側が神園山、右側が小山山


「託麻三山」と総称されている。

神話では健磐龍命(たけいわたつのみこと)が蹴破った阿蘇外輪山の一部が流れてきてここに留まって「託麻三山」となったとも伝えられているが、

その起源は古く、約1億年前の白亜紀に形成された地層の残丘と考えられている。

白川中流域で地下に沁み込み、西へと流れる地下水をこの託麻三山の地層が堰き止め、巨大な「地下水プール」を形成しており、

その地下水が気泡の多い砥川溶岩層へ流れ込み秋津川から江津湖周辺にかけては良質な水が多く湧き出している。

また、託麻三山の周辺は縄文時代から集落のあった地域で、その営みから生まれた祭りや行事は地域の人々の手によって伝承され、数多くの史跡が残されており、大正時代には周辺住民の尽力により知事の認可を受けて八十ハカ所の札所が整備されて「託麻新四国八十八カ所」が設立されている。

こうして戸島山の周囲には現在でも六地蔵や

猿田彦大神をはじめ

多くの仏像が路地のあちこちに祀られており、今朝、主に散策した小山山、神園山の周辺でも多くの祠が街角に残っていた。

中山地区には熊本市内では比較的珍しい庚申塔が建っており、

また、阿弥陀堂では阿弥陀仏の脇侍として毘沙門天と地蔵菩薩が祀られており、

この脇侍の組み合わせは、近くの十一面観音でも同様の脇侍の組み合わせなので、

この辺りでは標準的なものかとも思われた。

小山山からは国体通りに入って帰った。

本日の走行距離:28.8㎞