くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

秋津~益城の水神ライド

朝焼けの残る中クロモリロードバイクで自宅を出発し、

南へ走って江津湖へ。

下江津湖のある「水前寺江津湖公園広木地区」から東に広がる秋津町から益城にかけては水神様をあちこちで祀ってあるので廻ってみることにする。

先ずは公園から東へ狭い道を200mほど進んだ田圃の端にある「西無田水神」。

宝暦元年(1751年)建立で、150周年の明治33年に改修された。

東進して中無田熊野座神社の前の湧水地に鎮座する水神様。これは確か6~7年前に建ったような・・・。

少し戻って野間橋を渡った所にある「中無田野間橋際水神」は大正10年に再建されたことが記されている。

秋津川の左岸を川下へ進み、木山川との合流地点に立つのが昭和2年の銘がある「西無田間島水神」。

そのまま木山川沿いの道を上流に向かって行くと、間島橋を過ぎたところにあるのが「中無田間島水神」で、元々上流にあったものを河川改修に際にここに移動させたとのこと。

さらに上流に進むと天保6年(1809年)に建立の「中無田石塔水神」。

道を北へ辿って中無田橋を渡り、再び秋津川右岸を上流に向かって走り、沼山津橋を渡った左側に「沼山津水神」。

小振りの鳥居を構えた立派な水神さんで、明治5年(1872年)に建立されたもの。

その上流の上沼山津橋を渡って秋津川の左岸下の道を上流に進むと右手に「突井戸水神」。

農業用水の突井戸工事が完了したことを記念して昭和27年(1952年)に建立されている。

さらに上流へと走り、益城町に入った寺﨑地区の田圃の端に自噴井があり、

その横にも水神が祀ってある。

秋津川左岸を上流に向かって走り、県道235号線を南下して突き当たった砥川地区の坂を上がると「熊本県総合射撃場」の手前に山の神を祀る祠と、

その先の道の反対側に水神を祀る祠がある。

この「砥川水神」に関しては情報が少なく、ここに祀られている理由を知ることはできないが、近くを流れる岩戸川の

河原に露頭している砥川溶岩は穴が多いのが特徴で、

この溶岩層の広がる益城から熊本市東部にかけては熊本の地下水の帯水層として、とても重要な役目を果たしており、

ここに水神が祀られているのは非常に理にかなっている。

約20万年前に砥川溶岩を噴出したとされる赤井火山があった赤井地区を抜け、

木山川沿いを上流に向かって走り、最後の目的地の津森神社へ。

ここの境内に「水神さん」が祀られており、

案内板によれば、その祭神は弥都波能売神(みずはのめのかみ)で、伊耶那美神(いざなみのかみ)が、火の神の後に御産みになった神様。祠の後ろにある池は9万年前の地層から自然に湧き出た水が溜まったもので、古来から祭祀に使われて来たという。

 

以上、本日廻った地域は6年前の地震の震源地に近かったので、点在する水神の皆々様も何らかの損壊を受けたが、すべて綺麗に修復されていた。

津森からは県道28号線を西へ走り、県道235号線からは木山往還へ折れて北西へ走り京塚を経由して帰った。

(木山往還の「猫伏石」)

 

本日の走行距離:37.0㎞