嫁と川尻までサイクリング。 川尻くらいまでだったらわが家から出発したいところだけど、わが家の周辺は歩道が狭く交通量も多い。そういう場所での自転車走行にまだ慣れない嫁の希望で、今回も水前寺江津湖公園の駐車場まで車載することに。
午前10時半過ぎに駐車場を出て下江津湖沿いを走り、
広木地区を抜けて画津の田舎道を走り、中の瀬橋を渡り、加勢川左岸を下流へ。
県道182号線をアンダーパス後、加勢川の右岸に行ったり左岸に行ったりしながら川尻の対岸の富合町御船手地区に入る。ここには、日本における曹洞宗の開祖、道元禅師が宋時代の中国での5年に及ぶ修行の後、帰朝した際、東シナ海で何度も嵐に遭い、やっとのことで有明海に入り、ここに上陸したを記念した碑
のある観音寺や、
細川家建立の、この地区の守護神を祀る七所宮
などの見どころがある。 さらに加勢川沿いを上流へ進むと、嫁は初めての「中無田閘門」。
ここは北に加勢川、南に緑川が最接近する場所で、両河川を行き来する船は、加勢川の河口に六間堰があるため水位が高いので、この閘門で水位の調整を行う。謂わば、「熊本のパナマ運河」なのである。 さらに進んで加勢川と緑川に挟まれた道を西へ走り、
六間堰を渡って、
加勢川右岸の道を川尻方面へ。
川尻はかつては加勢川の水運で栄えた街で、見どころ満載。
また、西南の役で薩軍が本営を置いた地でもある。
丁度その頃、運悪く昼飯時となり、そこにある名店にて、奮発して鰻をいただくことに。
腹ごなしに店の裏にある船着場跡や、
そこにある熊本の公衆便所第一号を見て廻る。
夫婦で下戸の我々には縁遠い「瑞鷹酒造」
から職人町の面影も残す旧道へ左折し、
くまもと工芸館
を見て廻り、
その先にある和菓子の「天明堂」
で小休止。
さらにJR川尻駅入口付近にある「ガトー・アンリ」
にてお土産を購入。
旧道を戻って左折し、延寿寺へ。
ここは最初に薩軍の本営が置かれたところで、
後に野戦病院となり、薩軍墓地ともなった。
そこから加勢川沿いに国道3号線に出て右折し、最後の訪問地、大慈禅寺へ。
ここも数多くの文化財など。
その後、再び加勢川沿いの道に出て、
来た道を水前寺江津湖公園に戻って帰った。
本日の走行距離:35.2㎞