「藻器堀川」と書いて「しょうけぼりがわ」と読む。 熊本市内に住んでいる人でも知らない人が多い、狭くて短い川なんだけど、それでも立派な一級河川。
河川の等級には、一級河川と二級河川がある。 一級河川は、我々の暮らしを守り、産業を発展させるうえで特に重要なかかわりをもっている水系(一級水系)のなかの河川のうち、国が管理している河川である。 二級河川は、一級水系以外の比較的流域面積が小さい水系(二級水系)の河川のうち、都道府県が管理している河川を指す。 藻器堀川は長嶺町の中峰堤池と下堤池を水源とし、水前寺公園まで流れる穏やかな川だけど、ひとたび大雨となると長嶺、八反田地域で頻繁に氾濫を繰り返した「暴れ川」でもある。 そこで、一級河川として国土交通省が大規模な河川改修工事を行ってきた。 今日はそんな「藻器堀川」を水源から、「加勢川」と名前を変える水前寺公園付近まで辿ってみた。 さて、その水源のひとつと言われる中峰堤池であるが、地図で見ると、みきたかさんの縄張りの神園(こうぞの)山の麓にある通称「おにぎり池」
や「桜井硯の池」
などからの水が流れ込んでいる模様。 神園山の山麓から水路を流れ、
貯水槽なども経て、
高速道路の下を潜り抜け、中峰堤池へ。
さらに貯水槽でもある下堤池
を経て、鐙田湧水地へ。
かつて湧水が出ていた妙見社があるけど、今はその湧水は枯れている。
しかしその近くには数カ所、わずかな湧水が見られる。
ここで初めて「藻器堀川」の標記が現れる。
moriくんの縄張りの八反田に入り、
県道232号線をくぐると、川幅が大きくなり、
そのまま「保田窪放水路」に繋がる。
増水時に白川へと水を誘導する保田窪放水路が平成元年に完成してからというもの、八反田での藻器堀川の氾濫はなくなったとのこと。 藻器堀川はすぐに保田窪放水路から左手へ別れ(一旦右側に出て、放水路の地下をくぐって左側へ出るという噂)、
国道57号線東バイパスをくぐり、住宅街を縫うように抜けてゆく。
ここらはわしの縄張り。
帯山西小学校の横を通り、新大江からINA隊長の縄張りの水前寺へ。
JR水前寺駅の南側で向きを変え、
南へ。
水前寺公園の参道に近づくと水量も増えて、雰囲気が良くなる。
そこから少し進むと、水神様が・・・。
事前調査では、「この水神様より先は加勢川となる」とあったが、果たしてその先の橋の欄干には「加勢川」と彫られていて、納得。
これで藻器堀川を辿るポタリングは終了。
この後、加勢川は江津湖となり、さらに多くの水を集めて、加勢川として流れ、六間堰を経て緑川へ注ぎ込む。 水源から水神様までを頭の中でリプレイしながら公園でしばし休んで、帰路へ。
本日の走行距離:26.7㎞