夜ポタで社会勉強
衆議院議員選挙の日の夜、いつかは見てみたかったものを見に行く。ハブダイナモの付いている通勤用のクロスバイクで午後8時過ぎに出発。家の近くにある某警備会社のクリスマス・イルミネーションをパチリ。東バイパスから熊本テルサの前を経由して熊本市総合体育館へ。一度この目でみたかったのが開票作業。
運ばれてきた投票箱が体育館の玄関でチェックを受けている。開票作業のある大体育館の二階へ行ってみる。投票箱が揃うのを待っているようだ。やがて投票箱が揃ったらしく、場内放送があって、投票箱にいくつも掛けられている鍵が開けられる。箱が開けられ、票が出される。早速仕分け作業が始まる。そうすると、2階の、近くにいた若者グループが一斉に双眼鏡を構える。「なんだ、なんだ?」と思って近くに寄ってみると、彼等は通信器具を装着しており、しかも比例区ではなくて小選挙区の開票テーブルにレンズの焦点を合わせており、「きはら、きはら、まつの、きはら・・・・」とつぶやいておる。察するに、『票読み』というやつをやっておるらしい。出口調査だけでなくて、こんな事もやってる訳ね・・・と感心していると、場内の開票作業の脇に高校の同級生で某テレビ局に勤務しているK君が・・・。何やら仕分け作業を覗き込んで、紙に正の字を書いている模様。どうも張り付きの票読みをやっているらしい。うーむ、マスコミというのも色々と大変じゃのう。
さてさて、作業の流れであるが、まず面倒な仕分けの作業は、一番広いテーブルで大人数でやっている。手前のテーブルが小選挙区、その向こうが比例代表、その向こうが最高裁判所裁判官の国民審査のやつ。
そして、仕分けられた票は、隣のテーブルで、間違いがないかを確認。
お次のテーブルではカウンターで票を数える。
次のテーブルでは、数えた票が間違いないか、もう一度点検しているようだ。
そして最後のテーブルで集計をやってるみたいね。
横では立会人というのだろうか、うるさそうなおじちゃんおばちゃんたちが作業の様子を眺めておられる。
大体解ってきたぞ。と少し余裕が出てきてあたりを見回してみると、皆かいがいしく作業と言うか自分の役目を果たしておるようで、物見遊山の冷やかしはひょっとして私一人ではなかろうか?という心配が出てきた。長居は無用。開業作業場を後にする。1階ロビーに下りると役目を終えた投票箱の片付け作業があっておる。横には夜食もスタンバイ。見たかったものが見れて、満足して体育館を後にする。
家に帰ってみると、熊本一区では、双眼鏡のお姉さんが沢山名前を読んでいた候補者が当選確実となっていた。
なるほどね。