くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

峠の茶屋経由、松尾地区水遺産へ自転車で行く

暑さを避け、午前6時にロードバイクで出発。 珍しく早起きして庭の草取りをしている嫁さんの冷たい視線を受け、体感温度がさらにやや下がる。 託麻本通りから新屋敷の住宅街を抜け、明午橋を渡り、藤崎宮の参道に入り、上熊本方面へ進む。県立体育館の所から左折し、電車通りを横切り、本妙寺商店街を抜ける。

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井芹川を渡る橋の所に信号があってその先には信号がなくなる。ここから金峰山山頂までが、神奈川にあるヒルクライムの名所、「ヤビツ峠」の「名古木交差点 - ヤビツ峠」とほぼ同じ距離と高低差らしい。 さて、こちらは、途中の「峠の茶屋」までは比較的緩やかな傾斜で、地元のヒルクライマーのブログによると、「峠の茶屋」までは時速20kmくらいでのぼるらしい。そこで今回トライしてみたら、時速20km出せるのは最初の数百mと途中の勾配の緩やかな箇所くらい。あとは頑張っても時速17、8kmくらいがせいぜい。ヒルクライマー達の脚に羨望し、自分の体力に絶望し、時速15kmくらいで登ってゆくと市街地が下に見えるようになってくる。

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日曜日の朝なので車の行き来は少なく、ニイニイゼミの鳴き声と自分の呼吸音と心音を聴きながら登る。峠の茶屋跡に到着し、持ってきたアンパンを半分食べる。

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ここから左折すると金峰山の頂上へ行くが、今日は直進し、金峰山水系の水遺産をいくつか訪ねる予定。 まだ暑くない空気の中、ダウンヒルを楽しんでいると右手に「上川床の湧水」を発見。

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湧水の近くで「市内から来た」という、同年代の中年ローディが休憩&体操をしていた。ボトルに湧水を追加して出発。もうしばらくダウンヒルを楽しんでいると、岩戸の里公園への分かれ道の少し先に「鼓の滝」を発見。こんな滝があるのは知らなかった。5mほどの落差があり、周辺にマイナスイオンが放出されている感じ。しばし涼を楽しむ。

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橋を渡って岩戸の里公園方面へ急勾配の坂を登ってゆく。しばらくすると岩戸の里公園に到着。ややバランスの悪い宮本武蔵像が鎮座している。ここは宮本武蔵が晩年の一時期を過ごした所。生涯無敗の武蔵にあやかって、「勝ちたければ、まず祈りなさい」と幟旗がのたまう。

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そこから今度は急勾配の坂をくだって、霊巌禅寺に到着。

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ここの境内の奥に岩肌に五百羅漢像が点在しており、その奥には、宮本武蔵が「五輪書」を著した「霊巌洞」があるが、入場料200円が必要。「入場は午前8時からですよ」と言う住職に、湧水のありかを聞くと、すぐ横の、本堂の脇の灯篭を指差し、「ちょっと待ってください」と地面から出た蛇口をひねると、しばらくして灯篭の上の方から水が流れ落ちてきた。

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少し拍子抜けして霊巌禅寺を後にした。急勾配の坂を登り、元の道に出て、松尾北小学校方面へ進む。 学校の近くの吉田商店の前に「平山(北)の湧水」、さらに入り組んだ細い道を50mほど行った所に「平山(南)の湧水」がある。ともに生活感あふれる湧水。

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平山地区を抜けると林道をしばらく進む。景色が開けると有明海の向こうに普賢岳がいつもよりくっきり見える。

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やがて、みかん畑の中をいくつもの急峻なヘアピンカーブを描き、有明海へと降りてゆく。長い急な下り坂が終わると、平地に出たよろこびでぐんぐんスピードを上げ、もうひとつ行くはずだった松尾西小学校ちかくの「いんの川」方面に曲がるのを忘れてしまっていた。気づいた時には国道501号線をもう随分高橋方面へ進んだ後だったので、「いんの川」は次の機会に、ということにする。 国道501号線を快調に進み、路肩が狭くなる三和中学校付近から坪井川南岸の道を進み、白山通りに出て白川を渡る。

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白山通りから競輪場通りを経由して午前9時頃帰りついた。

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本日の走行距離:41.2km ルートラボを使った走行図も作ってみた。