自転車で走る道の多くは色々な線がひかれている。
車道の外側の白線。この線は「車道外側線」と呼ばれる。
この「車道外側線」であるが、横の歩道のあるなしによって意味合いが大きく違ってくる。 歩道がない場合、車道外側線を含む外側の帯状の地域を「路側帯」と呼ぶ。
他方、横に歩道がある道路では、車道外側線を含む外側の帯状の地域には明確な名称がない。
また、道路交通法上、明確な定義がなく、そのため裁判上は民法、刑法それぞれ「車道」とした判決と、「車道でない」とした判決の双方があるという。 さて、その歩道がない場合の「路側帯」であるが、3つの種類がある。
①白線が一本の「路側帯」、 ②路側帯の内側にさらにもう一本、白の破線がある「駐停車禁止路側帯」、 ③そして白線が二本の「歩行者(専)用路側帯」である。 白線が一本の「路側帯」を、車両は走行することができないが、軽車両である自転車は走行することができる。
路側帯が広いと気持ちよく走ることが出来る。
この軽車両の路側帯通行は、昨年11月まで逆走(右側通行)が認められていたが、現在は左側通行のみである。 路側帯の内側にさらにもう一本、白の破線がある「駐停車禁止路側帯」では車両の駐停車は認められていないが、軽車両の通行、駐停車は認められている。 この「駐停車禁止路側帯」は熊本市内ではわが家の近くに二箇所ある。ひとつは保田窪踏切の横。
ここは○○組の事務所の前だからかな? それに保田窪陸橋の横の道。
理由は不明だけど、刑務所の横だからなのかな? それから、少し遠方だけど、宇土半島の住吉海岸でも見かけた。
この「駐停車禁止路側帯」と間違えやすいのが、車道外側線の内側(車道より)に白の破線があるもの。
これはあちこちにある。
車道外側線の内側の、この白い破線は車両の運転者に注意を促す「減速マーク」と呼ばれるもの。 ちなみに、これも減速マーク。
さらに、これも広義の減速マークで、「ソリッド・シート」と呼ばれるもの。縁石に見せかけて進入を抑えるとともに減速効果もあるらしい。
最近まで三軒町通りのルーテル学院の所にあったけど、つい最近、道路工事の後なくなってしまった。 そして最後に、白線が二本の「歩行者専用路側帯」は軽車両も通行できないんだけど、これはまだ見た事がない。 (以下は後日に追加) ・・・と書いたが、後日、学生さんの「なべ」さんから、「県立大学近くのコスモス前の道にありました」とのコメントを頂いた。 そこで、後日、見に行った。県立大学の近くに「ドラッグ・コスモス」は3箇所あるけれど、該当するのは、県立大の西側の道を南に進んで道なりに右に曲がったところ。
およそ200mに渡って「歩行者専用路側帯」が続いていた。
何も知らなければ、この路側帯を自転車で走るところだけど、法令を知ってしまうと、さすがに走りにくいですなあ。 それにしても、どうしてここにだけ「歩行者専用路側帯」があるのか、理由がわからなかった。 ともあれ、「なべ」さん、ご指摘ありがとうございました!