くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

どうなの?有明海

早朝、クロモリロードバイクで白川沿いに河口へと走り、

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沖新町の四番漁港の北にある裏新港へ。

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今朝はここへフィールドワークにやってきた。

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というのも、この1週間で、日本の海洋ゴミ汚染のことを伝えた番組や記事をふたつ見聞きしたからだ。 そのひとつが、沖永良部島に住む9歳~5歳の三姉妹の話で、昨年の夏休みに自由研究として、町内の浜辺で毎朝漂着ゴミを拾い、ごみの種類などを記録。漂着ゴミ問題への意識の高まりもあって、夏休みが終わった後も毎朝約15分、漂着ゴミを拾い続けていて、友達や近くの住民も多く参加して盛り上がっているという話。

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もうひとつが、地元紙の記事で、その中に沖新の四番漁港に多くのプラゴミが浮遊していることが書いてあった。

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そんな訳で、四番漁港のすぐ近くの砂浜で、海洋ゴミの調査をしてみた。

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50mほどの小さな人工ビーチの引き潮の砂浜には流木に混じってペットボトルなどのゴミが散見されるが、本日のお目当てはもっと小さなゴミ。

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プラスチックごみが紫外線や温度などの作用で劣化し、砂や波にもまれて破砕され、その大きさが5㎜以下になったものを「マイクロプラスチック」と呼ぶ。 それくらいのサイズなるとプラスチックが有害物質を吸着しやすくなって、海生生物の生態系に悪影響を及ぼす可能性があり、しかもこのままのスピードで海洋ゴミが増えると2050年には世界中の海に浮遊するマイクロゴミの重さと世界中の魚介の重さがほぼ同じくらいになるとか。

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さて、ここ裏新港の、引き潮の浜辺に残されたゴミを探ってみると、破砕されたプラゴミの欠片を容易にみつけることができる。

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さらに目を凝らしてさらに小さなゴミを探すと、砕かれた貝殻の中に緑色のマイクロプラスチックを探し出すことができた。

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まことに恥ずかしながら、草むしりの体勢を15分も続けると腰が痛くなってくるので、目指すプラゴミの多そうな場所の砂をどんぶり一杯ほどサコッシュに入れ、県道51号線と東パイパスをびゃんびゃん走って帰り、その後の調査は家で続けることに。 持ち帰った砂を干して乾かし、園芸用に持っていた5mm、

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1mmのふるいにかけて、

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目視でマイクロプラスチックを選別。

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1mm以下のゴミも探してみたが、小さくなると色の違いが分かりにくくなり、1個みつけるのがやっとだった。

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それにしても、熊本市の小さな人工ビーチで、ちょっと探しただけでこれだけのマイクロプラスチックが見つかったということは有明海の海洋ゴミ汚染も予想外に進んでいる模様。 本日の走行距離:38.2㎞

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