午前8時過ぎにカーボンロードバイクで出発し、北バイパスから須屋を抜けて
黒石から県道37号線に入って北上し菊池市七城へ。
と言うのも、お歳暮に貰った七城のお米が
もの凄く旨かったのだ。
ここ七城町で作られるお米は、江戸時代より将軍家や皇室への献上米とされるなど日本でも有数の実績を持つことが知られているが、その中でも最高の品質を誇るのが、砂田地区のお米と言われている。
この地区は菊池川と迫間川に挟まれており、元々石や砂が堆積していた場所に土を盛って田んぼが作られた。
この特殊な 土壌の構造によって、与えた肥料が土の下へ抜けるために生産性には不都合であるが、逆に肥料が過剰に溜まらず、また、花崗岩質の石や砂からのミネラルを影響で、香りも味も良いお米が育つと言われている。
さらに、この地区の特徴として、夏場はよく風が吹き渡り、 健康的な稲が育つ環境となっている。
江戸時代、このような七城米は、菊池川で玉名の高瀬に運ばれた。
高島地区には船着場跡の標柱が立っていて、
河川改修の後に復元された俵転がしの道も残っている。
砂田地区から5分ほど北東へ走って、
岡田の集落へ入ると、
集落の北に「岡田別雷(わけいかずち)神社」が建っている。
正月のしめ連縄づくりに勤しむ地元の人たちが「べつらいさん」と呼ぶこの神社の
社殿の破風には木彫りの雷様がこちらを睨んでいる。
「雷」は「田」の上に「雨」の構成だし、「稲妻」も米作と深いつながりを窺わせる。日本の各地で「雷が落ちると稲が良く育つ」という言い伝えがあるが、九州大学の研究によれば、稲妻が発するプラズマには稲の発芽や発育を促進する効果が認められているらしい。
「七城米」に関わりのありそうな場所を廻った後は水次の集落を抜けて
日田街道を南下して、
朝来た道に入って帰った。
本日の走行距離:52.3㎞