午前10時頃には雨が降り出す予報なので、午前6時前にクロモリロードバイクで出発し甲佐町を目指す。
甲佐町在住の人からの情報で、いくつかの地区の馬頭観音の所在が判明したのだ。
いつものように出水ふれあい通りを南下し、
画図の田園地帯を抜けて中の瀬橋、
めど町橋を渡って左折し、
緑川左岸を甲佐に向かって走る。
県道240号線に突き当たって右折し、坂を上って左に折れた甲佐町船津の迫集落にある観音堂に祀られている馬頭観音様は、
お地蔵さんのような雰囲気。
そこから激坂を下った所にある谷地区の観音堂にあるのは
昭和12年3月開眼の馬頭観音様。
ちょっと見えにくかったが、この観音さまも馬頭の飾りのないタイプの馬頭観音様であった。
県道240号線に出て安津橋を渡り、甲佐町龍野地区の鶴集落にある小さな祠には
不動明王と馬頭観音様が祀ってある。
こちらの観音様は赤い彩色が少し残っているが、
やはり馬頭の飾りははっきりしない。
県道152号線に入り、すこし行った右手の空き地には真新しい六地蔵の龕部(がんぶ)だけを祀ってあり、
どうも無縁仏の供養目的と思われる。
さて、さらに県道152号線で清水のある龍野地区の丘を越え、
上早川地区に入って左折し大谷集落の
急な階段を上った竹藪の中にある観音堂には
黄金色の馬頭観音。
平成7年にリニューアルされたこの観音様は、案内板によればこの観音堂の建立の元々の来歴は定かでないが、おそらく集落全体の安泰を守るとともに、子安観音または馬頭観音として祀られたのではないかと推測される、とのこと。
外観上も多目的な雰囲気の観音様に手を合わせて、本日の馬頭観音様巡りは無事終了。
帰路には甲佐町の六地蔵の安否をチェック。
早川(そうかわ)地区の六地蔵(地蔵が刻まれている龕部(がんぶ)と笠の部とその上の宝珠は失われ、残った幢身の上に別の笠を重ねてある)は以前と変わらない様子であったが、
白旗地区の、田口橋の袂の山出六地蔵は残念ながら熊本地震で倒れたまま手つかずの状態であった。
ちなみに、こちらが在りし日の「山出六地蔵」。
雲が次第に暗くなってくる中、田口橋を渡って朝来た道を帰った。
本日の走行距離:49.0㎞