くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

柿原の水遺産めぐり

朝まで当直で、その後は昼過ぎまで家庭内平和維持活動を行い、それから近場へポタリング熊本市が認定している『熊本水遺産』のうち、柿原(かきばる)地区にあるものをほとんど訪ねていないので、行ってみる。 上熊本駅の先から『ゆうかファミリーサイクリングロード』に入り、平小路橋を渡り、すぐ右折。井芹川沿いに数百メートル進むと左側に大きな岩が見える。
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この岩の下にあるのが『鳴岩(なりわ)の湧水』。
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ここへはよく来るが、いつも水汲みの客がいる。
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ボトル一本分入れさせて貰い、次へ。 平小路橋の所まで戻り、右折。案内板に従って、成道寺(じょうどうじ)を目指す。少し登って、人里離れかけてくる。
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突き当たりに成道寺。道には水が溢れ、流れている。
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扉が閉まっており、右の小道に廻って庭に入ろうとすると、どこからともなくお坊さんが現れ、「庭に入るには200円」だと。庭に入らねばどうしようもないので、1000円札を出すと、おつりを持ってきたお坊さんの奥さんと思われる女性から、「自転車で来たのか?」「どこから来たのか?」「どれくらいかかったか?」「きつくなかったか?」「スパイスを見て来たのか?」と質問攻めに遭う。何でも最近、『熊日スパイス』に紅葉の名所としてここ成道寺が紹介されたらしく、「来月の勤労感謝の日の辺りが見ごろなので、また来なさい」と。それにしても200円は高過ぎはしないかい?と思いつつ庭へ。
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句碑もいくつか立っている。
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その奥には池があり、湧水が流れ込んでいる。
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う~む。幽玄の雰囲気がありますな。この庭は、漱石などの文人・画人達から愛されたという。いろはもみじなども植えられているので、確かに紅葉の頃は見所となるでしょうな。
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次は柿原養鱒場内にある『お手水(ちょうず)』へ。養鱒場へ行くのは久しぶりだが、自転車では初めて。柿原は複雑な地形をしており、アップダウンを進んで養鱒場に到着。
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場内、左側にある釣堀は客で賑わっている。
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場内右側の遊歩道を進むとメタセコイアの並木。
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道に沿って右へ曲がると突き当たりの崖から水が数条湧き落ちている。ここが『お手水』。ここの水を神武天皇の孫、タテイワタツノミコトが手水に使ったという言い伝えがある。なかなか良い風情。
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ここの水を飲みに通ったという加藤清正の石像もある。
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池のほとりにはミゾソバが群生。
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さっきの成道寺の庭への入場料が200円で、ここの入場料がタダなのに矛盾を感じながら、まあいいかと養鱒場の受付の美人のおねえさんに、次の天福寺への道順を聞いて出発。 同様の複雑な地形を進み、くねくねした小道を登ってゆく。
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結構登り、最後の数十メートルは先日の二本杉峠並みの劇坂を上り『天福寺』に到着。
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手洗い場の水が湧水らしい。
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細川家歴代の祈願所というこの寺。それにしてもここの境内のあちこちには合計すると、数十羽の鶏が、我が物顔に濶歩しておる。
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路面の悪い坂道を降り、養鱒場の前を戻り、突き当たって左折。本日最後の水遺産、前川橋のバス停の近くの『前川の井川端(まえかわのいがんはた)』に到着。
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地域の公共湧水として、ひと昔まで炊事・洗濯などに使われていたという。小魚の姿も見え、当時の様子が偲ばれる。
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井芹川沿いの道を進み、横手・唐人町を通り、鍛冶屋町の+Cに寄って小物を買い、白川沿いの道を通って帰る。 本日の走行距離:26.4km
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