一の井手を自転車で探索する
NHK総合で今年の3月まで放送していた、「ぶらタモリ」という番組を見ていて、『暗渠(あんきょ)』という言葉を知った。地下に埋設された河川や水路のことで、今日、探索した「一の井手」の多くの部分が暗渠であった。
熊本も梅雨入り。未明から降り続いた雨が午後3時頃あがった。ハンズマン画図店に工具を買いに行くので、その近くを通る「一の井手」を最初から最後まで見ようと思い立った。
「一の井手」とは加藤清正の治水工事の一つで、白川の渡鹿(とろく)に堰を設け、大井手川へ水を誘導し、そこから一の井手、二の井手、三の井手の三つの灌漑用水路を誘導し加勢川水系へと繋いだ。
午後4時過ぎ、クロスバイクで出発。託麻本通りから産業通りへ出て、新屋敷の大井手川沿いの道に出る。西に進むと、明午橋からの道に突き当たる少し手前のところで、一の井手が分流する。
一の井手は明午橋からの道と産業通りとの交差点の下をくぐると、しばらくは住宅街を普通に流れる。
しかし300メートルほどしてダイエー大江店の裏に入る手前から「暗渠」となる。
暗渠の上は、歩行者と自転車の専用道路となっている。
この暗渠、電車通りを過ぎ、鎮西通りを過ぎ、薬学部通りを過ぎ、白山通りに突き当たるまで続いている。
その後も付近の道の狭さもあって、所々に短い暗渠が続くが、次第に暗渠の部分は減って来る。
写真は出水6丁目付近。
東バイパスを過ぎると次第に長閑な風景の中を流れるようになる。
そのうち私有地の中を流れるため、遠回りして浜線バイパスを渡り、やがて木部川に合流した。
帰りにハンズマンに寄り、自転車整備用の工具を買い、店の裏の「所島排水路」沿いの道を東バイパスに向う。
出水ふれあい通り経由で帰った。