くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

冬のサイクリング用に新兵器

数年前の冬、金峰山の大将陣でパンクをして、チューブを交換するのに手がかじかんで、かじかんで・・・使い捨てカイロを持って来ていたけど、全然役に立たなかったことがあった。 丁度その頃、「フォトポタ日記」でZippoのカイロが紹介されていた。 そのカイロはハクキンカイロのOEM(original equipment manufacturer:他社ブランドの製品を 製造すること)だと書いてあった。 そこでハクキンカイロの情報を集めると、「ハクキンカイロ非公式ファイサイト」というを発見。購入を検討する者には大変有用なサイトで感激! 検討の結果、ハクキンカイロのPEACOCK mini(2520円:送料込み)を昨年11月、アマゾンで購入。

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箱に貼ってあるシールを見て、ベンジンを買ってないことに気づき、カイロ用のベンジンなら他社製品でも使えるそうなので近くのHIヒロセで購入。

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さて、箱を開けてみると、カイロ本体の他に、ベンジンを入れるための注油カップ、袋、説明書・注意書きが入っている。

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カイロ本体はフタを取り、

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プラチナ・ガラス繊維の火口部をタンク部から外す。タンク部には脱脂綿が入っている。

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火口部の拡大。こんなもんで触媒反応とやらが起こるんだろうか?と半信半疑。

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このカイロの発熱の原理は、タンク部に入ったベンジン(炭化水素)が気化し、温められたプラチナの触媒効果によって低温で水と二酸化炭素に分解される時に出る熱を利用するものらしい。 何と言っても、使い捨てカイロの13倍の暖かさだとか。 実際に使ってみる。 カイロは自立しないので、眼鏡立てを利用。

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フタを取って、

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火口部を取り、

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タンク部に注油カップを装着。

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カップには目安となる線が入れてあるので、その部までベンジンを注ぐ。

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注油カップをコネクターの部から回転させると、60度くらいからベンジンが下に流れ出す。

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ベンジンの注入量は発熱時間と相関し、ベンジン1㏄で約1時間発熱が目安。注油カップの上の線が12.5ml、下の線が6mlなので、必要量を入れる。 ちなみに注意書きには18mlまで、と書いてある。 注ぎ過ぎに注意(注油後、タンク部をひっくり返して余分なベンジンを出す)し、火口を装着。

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そして火口のプラチナ・ガラス繊維部に火を数秒間近づける。

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炎は出ないので、指を近づけ、暖かさを感じることを確認。

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炎は出ないけど、部屋を暗くすると火口が赤くなっているのが分かる。

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フタをして、

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袋に入れて、

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準備完了!

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面倒なようだけど、慣れれば数分で完了するし、出発前の儀式的な感じもして気に入っている。 ジャージのポケットに入れておくと、腰がポカポカして気持ち良い。 休憩時には指先を暖めるだけでなく、首筋に当てたりするのも心地よい。

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さて、先日、阿蘇へ泊りがけのサイクリングをした時、両日ともに大変寒い一日が予想されたため、翌日用の燃料のために容器を調達。ベンジンを入れるので、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプレピレン(PP)、ポリエチレン(PE)が適しているらしい。そこで、鶴屋東館の東急ハンズに行き化粧品コーナーで、キャップ部がPP、容器部がPEというのを購入。

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お蔭で二日間ともカイロが活躍。

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寒い日のサイクリングには欠かせなくなった。