ロードバイクのチェーンを洗浄する
たかが『チェーンの洗浄』、されど『チェーンの洗浄』である。
半年ほど前からチェーンの潤滑油を「ウェットタイプ」に変えていた。下の写真の右側、緑のやつ。
この潤滑油は粘性が高く、長距離走行・雨天走行に向いている。面倒くさがりの性格なので、この「ウェットタイプ」を使ってみたところ、確かに数百キロ走っても、チェーンの油が少なくなる感じがない。ところが、である。予想以上にチェーンが真っ黒になる。そこで、雨が降っても乗ることがある通勤用のクロスバイクだけはウェットタイプのままで、雨の日は乗らないロードバイクには以前のドライタイプを使うことにする。
そのためには、現在附着しているウェットタイプの潤滑油および、その油に吸い寄せられた汚れを洗い落とさねばならない。まず、キッチンペーパーでざっとチェーンの汚れを取り、チェーンをカットする。「チェーンを繋いだピンを外せばよい」と思い、繋いだピンを探すと、すぐに見つかる。
チェーンのカットに取り掛かるが、念のため、ネットで調べると、「繋いだピンを抜くとその部のチェーンが変形することがあるので、してはならぬ」と。「危ない、危ない」と、他の部位のピンを抜こうとすると、なんとシマノのチェーンカッターが破損!
よく覚えてないが、チェーンを挟む位置を間違えたのか?
気を取り直して、こんな時のために買っておいた、Topeakの hexus 16についているチェーンカッターを使ってピンを抜く。
外したチェーンをビンに入れて、灯油を入れ、シェイクする。たちまち灯油は真っ黒になる。
数回シェイクをして、チェーンを取り出し、灯油をキッチンタオルで取り、さらに中性洗剤で洗い、水ですすぎ、キッチンタオルで水気を取ると、汚れがまだ残っている!どうも、チェーンを灯油につけておく時間が不十分だったらしい。
そこでもうひとつビンを用意して、あらたに灯油を入れ、チェーンをぶち込んで、シェイクすると、たちまち真っ黒になってしまう。
どれくらい灯油に浸しておけばよいか、ネットで調べると、人それぞれだが、長いのは「ひと晩」。それはあんまりだろうと、数時間漬けておくことにする。その間、フロント・リアのスプロケットの清掃、リア・ディレイラーのプーリーの部の分解掃除などをして時間を潰す。
再び灯油ビンからチェーンを取り出し、中性洗剤で洗浄する。
よく洗い、水道水で洗浄し、水気をキッチンペーパーでとると、汚れはほとんどついてこない。ヘアドライヤーで乾燥させる。
通常は、このあとチェーンを戻して端と端を新しいピンで繋げば終わりだが、洗浄の際にチェーンを取り外しができるようにクイックリリース式のマスターリンクをつけることにする。
今回つけるのは、SRAMの"Power Lock"というやつ。このタイプのは、KMCの「ミッシングリンク」が有名だが、近くの自転車屋さんにはSRAM社のものしかなかったのだ。
このコマが入る部のコマを外す。
乾かしたチェーンを、プーリーの所に注意して元のように通し、"Power Lock"を取り付ける準備をする。
"Power Lock"を取り付ける。
チェーンを引っ張ればはまると思ったが、案の定、なかなかはまらない。力一杯引っ張ってもあと数ミリが入らない。
仕方ないので、不本意ながら、工具を使って、挟み込んでやっと完成。
今後、チェーンの洗浄は、ここを外して行うつもりであるが、「これは簡単には、外せそうにない」、という感じ。
今回は、色々と思うように事が進まなかった。