ロードバイク用の空気入れは2本持っていて、使い分けをしているのだけど、
SILCAのポンプに「ヒラメの縦カム」のポンプヘッドを付けた方が、ポンプヘッドから空気漏れをするようになってきた。
中に入っているゴムパッキンを帰れば良いらしいので、アマゾンで注文しようとしたが、200円足らずの部品に送料が800円もかかるそうなので、キャンセル。 そこで、現品を購入したスポーツサイクル・クシさんに頼んで取り寄せてもらうことにしたんだけど、ゴムパッキンだけのバラ売りが現在、欠品で、金属部品2つとセットになったものが500円足らずで取り寄せられるとのことで、そちらでゲット。
早速、部品を取り換えて、問題解決。
ちなみに、新旧のゴムパッキンを比べてみると、6年間の使用の果てに、かなり摩耗していることがわかる。
ところで、ポンプヘッドだけの値段でも3500円くらいするこのポンプヘッドの何が気に入っているかと言うと・・・。 持っているもうひとつの空気入れでは、ロードバイクのタイヤに必要な高圧な空気を入れると、ポンプヘッドをチューブから外す時も抵抗を感じて、やがて「シュポン!!」とシャンパンを開けるような音とともにヘッドが外れ、下手をすると手をスポークに打ち付けそうなのだ。
ところが、このヒラメポンプヘッドでは、カムを上げてロックを解除する時に、
「プシュッ」とヘッド内の空気が抜け、
ポンプヘッドは何の抵抗もなく抜けて全くストレスを感じないのだ。
どんな仕組みでそうなっているのかと、この際、ヒラメのポンプヘッドの内部をよく観察し、
試行錯誤してみて、
考察を加えてみた。 このヒラメポンプヘッドは、最初にチューブのバルブの太さ、あるいは形状に応じて調節リングをネジって適度な状態にし、
バルブを差し込んで、カムを降ろす。
そうすると、ドーナッツ型のゴムパッキンがが潰れされて、密閉され、空気を入れる準備が整う。 そして空気を入れ、適切な空気圧になったらカムを緩めると、ゴムパッキンが緩むことにより空気の通り道ができて、ポンプヘッド内の高圧の空気が「プスッ」と音を立ててポンプヘッドの外へ漏れ出てポンプヘッド内が大気圧となる。
・・・といった感じかな? さて、このヒラメポンプヘッドというのは「クワハラ自転車」という、あまり馴染みのない自転車メーカーが製造している。 ところが、このクワハラ自転車製の自転車は、映画「ET」で使われている自転車なのだ。
「ET」を自転車のカゴに乗せて子ども達が逃げ回るシーンを撮影するとき、どんな自転車にするかリサーチをした結果、スタントからの希望が一番多かったのが、クワハラ自転車のBMXだった、ということらしい。
そんなクワハラ自転車が造ったポンプヘッドに、どうして「ヒラメ」という名前を付けたか、会社に電話して尋ねたところ、そのポンプヘッドはクワハラ自転車の親類の人が「ヒラメ」という自転車倶楽部を作っていて、それを元に「ヒラメ自転車」というブランドネームを付けた販売会社をやっていて、そこからポンプヘッドを売るということになって「ヒラメポンプヘッド」という名前になったとのこと。
ちなみに、ヒラメポンプヘッドの取扱説明書に印刷されているヒラメ自転車のロゴマークは、よーく見ると、両眼が魚の右側についているので、ヒラメではないくてカレイなんだというオチまで教えてもらった。
それはさておき、このヒラメポンプヘッドには助かっているので、電話でお礼を言ったら、大変喜んでおられた。