くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

金峰山のちポンプ修理

このところ日本各地で「命に関わる危険な暑さ」となっており、今日の熊本市の最高気温の予想は37℃となっている。 そのため、朝6時頃に自宅を出発。気温は26℃でさすがに平地は涼しく感じるものの、

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島崎から鎌研坂方面へ上って行くと早くも汗が噴き出してくる。それでもほとんど日陰の道を上って金峰山の頂上へ。

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(残念ながら島原半島は見えず)
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(傍らで羽を休めるゴマダラチョウ)

山頂から本妙寺参道までの長い下りの間にジャージの汗はすっかり乾いてしまい、午前8時過ぎには帰宅。 シャワーを浴びてエアコンの効いた室内でポンプの修理にとりかかる。 先日パッキンを交換した「ヒラメのポンプヘッド」をとりつけたSILCAのフロアポンプが、今度は空気が入らなくなってきたのだ。

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調べてみると、SILCAのポンプのワッシャーは消耗品で、交換が必要なことが判った。

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(「PISTA」というタイプの旧型なので小さ目のワッシャーが必要なことが判明)

SILCAは1917年にイタリアで設立。

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世界で初めてポンプにゲージを取り付ける事に成功し、

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高圧のポンプを最初に製造した由緒ある会社。そんなSILCAの製品に対する基本理念は、永続的に使用できる商品を開発すること。2013年にアメリカ籍の会社となったが、この基本理念が変わる事はなく、補修パーツの販売を行っている。 ということで、補修用のワッシャーを通販で購入。

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(1000円ちょっとした)

自転車用空気入れでは多くの場合、ピストンの先端にゴム製のOリングを付けて気密性を確保しているが、SILCAでは皮革製のワッシャーにこだわっている。 その理由としては、ゴム製Oリングの場合は、発熱しやすく、またシリンダー内に潤滑剤として粘性の低い油がある程度の量入っており、その油滴が空気とともにタイヤチューブ内に送り込まれるのだと言う。 それに対し、皮革製のワッシャーでは発熱がしにくく、また、油滴の問題も起きないとの事。 さて、作業に取り掛かかる。 シリンダーの上部についているネジを二つ外すと、

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ピストンを引き抜くことができる。

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これまで6年余り使って来たワッシャーはどうやら変形している。

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清掃・分解して、

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よく調べると、一部が摩耗して、断裂している箇所もある。

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早速、新しいワッシャーに交換するが、その前に、前処理が必要。

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本来は、専用のオイルをワッシャーに塗り込んで馴染ませるが、チェーンオイルでも代用ができるらしいので、やや粘性のあるウェットタイプのチェーンオイルを何度か塗りこんで、

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しばらく馴染ませた。

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ピストン先端に固定し、

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グリスを薄く塗ってシリンダーに戻し、

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作業を終了。 空気もスコスコよく入るようになって、満足、満足。

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