くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

ビンディング・ペダル考

天皇誕生日の熊本は、「天気晴朗なれど風寒し」。気温が上がるのを待って昼食後、新しいロードバイクで家を出る。新しいベンディングペダルに慣れるのが当面の目標。慣れるには、まず、素性を知ろうと昨夜、ビンディングペダルについてネットで調べていて、意外な事実を知った。 まず、「ビンディング」であるが、これはもともと、スキーの板に着けてある、スキー靴を止める金具の「ビンディング」を由来とする。
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ところが、この「ビンディング」はドイツ語の"Bindung"の発音からで、英語表記は"binding"。すなわち、発音は「バインディング」となる。「ビンディングペダル」というのは、どうも日本での造語らしい。実際、英語圏では"binding pedal"なる表記はなく、"clipless pedal"という。つまり「クリップなしペダル」となっている。そこで、ペダルの種類について言及すると・・・。 まず、「フラットペダル」。これは英語でも"flat pedal"。
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これはママチャリをはじめとするほとんどのシティサイクルがこの種のペダル。わたしの通勤用のクロスバイクもこのタイプである。履く靴を選ばないし、とっさの時にはすぐ足をペダルから離すことができるので、気軽で安全。反面、ペダルを強く踏もうとした時などに靴がペダルから外れて、下手をすると脛を打ったりすることがある。そして、当然ペダルは踏むだけである。 次に「トークリップペダル」。"toe clip pedal"とか "quill pedal"とも言う。
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靴のつま先を突っ込んで固定するタイプ。ロードバイクを街乗りに利用している人などで時々みかける。靴の種類をあまり選ばないし、ペダルを踏み外すことも少ない。ペダルを踏み込むだけでなく、引っ張り上げる(引き足)も利用できる。ただし固定は甘いのでその分、力のロスが出る。以前は細いベルトで固定するタイプのもあったが、最近はあまり見かけない。 そして「ビンディングペダル」"clipless pedal"。「クリート」と呼ばれる、金属あるいは合成樹脂の器具をシューズの底に装着し、そのクリートを、専用のペダルにはめ込むタイプ。クリートのサイズには大小がある。小さいものは金属製。
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ペダルの固定する部分も金属製。
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小さいものは靴底の溝に装着できるので、歩く時にクリートが邪魔にならない。大きいクリートは樹脂製。
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ペダルは一部に樹脂を使うことも出来る。
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大きいクリートが靴底についているので、歩きにくいし、滑りやすい。 一台目のロードバイクが小さな金属クリートで、新しいロードバイクが大きな樹脂製のクリート。横から見ると、下の写真で下の、一代目のロードバイク用のシューズの底は平坦であるが、上の新しいロードバイク用のシューズにはクリートが目立つ。
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ロードバイクに乗っている人の話を聞くと、わたしのように、ビンディングペダルはまず、小さなクリート(一般にマウンテンバイク用)で始めて、それから大きなクリート(一般にロードバイク用)に移行する人が多いようだ。 マウンテン用は装着や着脱が比較的容易で、普通の靴のように歩けるが、ペダルに固定されている面積が狭いので、特に引き足時に力のロスが出やすい。 それに比べると、ロード用は歩きにくいが引き足が利用しやすい。長い距離を走る人はロード用のペダルを使う人が多いので、新しいバイクのペダルをロード用にした。しかしロード用への移行の壁は厚く、今日の慣らし運転で少し着脱のコツを掴みかけたが、まだまだ慣れるのは時間がかかりそう。 今日の走行距離:35.4km
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