くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

毘沙門天めぐり

早朝、東区戸島へ行った後、

戸島陸橋より

WBCの決勝戦を堪能し、今度は西区八島、南区平田を廻り、計三体の毘沙門天を見てきた。

「毘沙門天」と言えば、越後の上杉謙信が崇拝していた武神であることが知られているが、そのご利益は勝運だけではなく、金運・開運・商売繁盛・健康長寿・厄除など色々。

その姿は武装をしていて、相手を圧倒する表情で、武器である宝棒を右手に持ち、仏舎利を納めた宝塔を左手に持ち、ひれ伏した邪鬼を踏みつけているのが一般的。

 

早朝、最初に行った戸島山の北側にある「北向上毘沙門堂」。

創建は不明だが、文献によれば、寛文7年(1667)にはすでに存在していた。堂内には「託麻郡砥嶋村祐助」の銘のある錆びついた鉄鰐口が吊るしてある。

祀られている毘沙門天像は、

右手の宝棒のほとんどは失われているが、丸みをおびたお顔と、ややユーモラスな邪鬼の表情が印象的。

その後、一旦帰宅して、手に汗握る決勝戦と、侍ジャパンの表彰式まで観た後、白川沿いに西区へ向かい、

坪井川が南から西へと流れを変える右岸にある「八島の毘沙門天」へ。

こちらは扉が施錠してあり、しかも内部にも格子戸があって毘沙門天像は良く見えないが、こちらを威嚇する視線を感じる。その左右の脇侍は吉祥天と禅尼子童子か?

最後に蓮台寺橋を渡って、

白川左岸へ左折したところの集落にある「平田の毘沙門天堂」は隣接する公民館とともに地域で大切に管理されている。

こちらも扉が施錠してあるので、格子の間から覗き込むと、お堂の中には木造の阿弥陀像と真新しい毘沙門天が祀られている。

踏みつけられた茶色の邪鬼の白い爪らしきものが見えた。

平田からは夏日の陽気のもと、再び白川沿いの道を走って帰った。

 

本日の走行距離:31㎞