春と秋の彼岸には人吉球磨地域の観音堂で「相良三十三観音めぐり」が開催されている。
その中には馬頭観音も祀ってある観音堂が2つあるので、沿線の、その他の馬頭観音や、六地蔵も探訪してみる。
N-BOXにクロモリロードバイクを積みこんで高速を走り、「道の駅 人吉」に駐車して午前7時頃サイクリングをスタート。
まずは、北へ1㎞ほどのところにある一丸地区の馬頭観音へ。
観音堂の広場は、もと牛馬の運動場・品評会場だった為、牛馬の健康と安全の祈願に、馬頭観音を祀りお堂を建てたとのこと。
そこから国道219号線に入って東へ走り、あさぎり町の免田東にある「築串(つくし)六地蔵」へ。
前回は辿りつけなかったが、今回は地区の方々に教えていただいた。
人吉球磨地方で最も古い六地蔵で、線刻された地蔵菩薩が綺麗に残っている。
南に走ってあさぎり町の「畜産センター」に祀られている馬頭観音を探訪。
さらに南東へ走り、多良木町に入り県道143号線で坂をのぼるつもりだけど、生憎、目指す先は灰色の雲の中。
諦めようかとも思ったが、「折角来たのだから・・・」と行けるとこまで県道を上ることにする。
先週の台風14号の豪雨によると思われる冠水の跡や、路肩の崩れもある中、
結構な坂ををクネクネと上がって行くと、雲を抜けて青空が見えて来た。
南阿蘇の裏地蔵を上がるような感じでやっとのこと辿り着いた槻木(つきぎ)峠のトンネルの向こうの馬頭観音。
上ってきた坂をクネクネと下っていると人吉盆地は雲海の中。
さらにクネクネと坂を下って右折し、城泉寺へ。
ここの阿弥陀堂は県内最古(鎌倉時代初期に建立)の木造建築。
また境内には三基の石塔や
多くの五輪の塔など、石仏が数多く祀られているが、お目当ての六地蔵は残念ながら判らず仕舞い。
そこから田舎道を快適に下って
湯前の中心街を抜けて普門寺観音堂へ。
小さい尊像ながら、六観音菩薩の内、十一面観音以外の五つの観音像が揃ったお堂。
馬頭観音像も、
憤怒の表情がなかなかよろしい。
この後、球磨川の北側を走る県道33号線を西へ走り、青蓮寺の
六地蔵を写真に収め、
さらに、ひたすら西へ走り、
錦町からは左に折れて
球磨川を渡り、新宮禅寺へ。
ここの観音堂には金箔塗りの豪華な大き目の六観音が祀られている。
馬頭観音も
白馬の馬頭が飾られている。
境内を散策すると、石の祠に
もう一基、馬頭観音を見つけた。
そこから1㎞ちょっと西へ走って「道の駅人吉」に戻った。
ロードバイクを積みこんで、人𠮷インターへの帰りに遠回りして人吉市の市街地の西の端、下林町にある馬頭観音も探訪。
人吉球磨地方の馬頭観音を堪能した。
本日の走行距離:72.0㎞