くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

「九十九のトンネル」の出口探訪

夜明け前にクロモリロードバイクで出発し、

京塚、健軍自衛隊を経由して秋津川沿いの道を東へ走り、

県道57号線で坂を上って御船町へ。

県道をクネクネ走って

下ったり上がったりして

歌野商店から左へ。

本日のサイクリングの目的は御船町田代の馬頭観音探索と「九十九(つづら)のトンネル」探訪。

今年1月に中畑集落にある十王磨崖仏を探訪した際の案内板によれば

集落の坂を上がった山道に馬頭観音があるらしいので探してみたが見つからず、集落の人に伺っても首をひねるばかり。

あきらめて矢形川沿いの道をさらに1キロほど上り、九十九のトンネルの出口へ。

水神様が見守るこのトンネルは「嘉永井手」の一部で、

このトンネルから矢形川へかなりの勢いで水か流れている。

「元禄・嘉永井手」について説明すると・・・

 

吉無田の裾野に広がる丘陵地帯の水不足を解消するため、1654年に全長約20㎞の用水路「元禄井手(清水井手)」が造られた。

しかし、水量の少なさによる水不足は続いたため、1815年に水源涵養のための一大植林事業を興し、1847年にかけて240万本を植林し、吉無田に広大な山林が誕生した。

これにより吉無田水源の水量は増し、八勢川の3つの支流から取水した水を「元禄井手」へと流すために新しい用水路として1853年に造られたのが全長約28㎞の「嘉永井手」で、その際に掘られたのが「九十九のトンネル」。

山の尾根をひとつ貫通したたこのトンネルの長さは873メートル!

県道57号線沿いにあるトンネルの入口はこれまで何度も見てきたが、

その出口を見るのは今回が初めてで、先人たちの苦労に思いを馳せた。

秋の風情が始まった周囲の景色を堪能しつつ道を下り、

県道57号線を西へ。

帰路は御船町上野から県道221号線へ直進し、軍見坂をくだる。

御船町木倉に降り、田舎道を走り、

嘉島を抜けて西無田橋を渡り、

水前寺江津湖公園の遊歩道を走って帰った。

本日の走行距離:55.6㎞