くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

早朝の江津湖畔ポタ

玉名方面へ走ろうと思っていたいたけど、今日も猛暑日の予定なので、朝方、水前寺江津湖公園の周辺をクロモリロードバイクでのんびり走りながら、

時にはビンディングシューズを持参したサンダルに履き替えて膝まで水に浸かりながら湖畔の植物を堪能した。

その植物をいくつか紹介すると・・・まずはヒラモ(平藻)。

ヒラモは、熊本市の江津湖や益城町の藻川などで見られる熊本県固有の水生植物で、近年、生息範囲が減少し、環境省により絶滅危惧種に指定されている。

良質な水が多量に流れている場所で繁茂し、江津湖では斎藤橋や画津橋の周辺で水の流れに揺れるヒラモの群生を見ることができる。

それでも、湖水の水量が減って来て流れが遅くなった場所ではオオカナダモなど、繁殖力の強い外来種が増えてきてヒラモを駆逐する傾向があると危惧されていて、

     (上江津湖に流れ込む加勢川でヒラモを駆逐するオオカナダモ)
県もその保存に力を入れている。

 

湖畔では日本原産のセリ(芹)の花が見られる一方、

下江津湖の広木地区の水辺でよく見られる白い花は、「ナガエツルノゲイトウ(長柄蔓野鶏頭)」という外来種。

しかも特定外来生物に指定されており、栽培や移植、販売、譲渡、運搬など は全て禁止されているなど旺盛な繁殖力を有し、江津湖でも近く問題にならないか、気になるところ。


上江津湖の「ゾウさん池」の付近でよくみかける水草が「ヒメバイカモ」。

花が梅の形に似ている藻で「梅花藻」という水草があり、それより少し小型なので「姫梅花藻」と名付けられている。直径1cmにも満たないほどの可憐な花を咲かせる藻で、

水の美しい環境でしか生息しない。

その近くに生えているのが、「クレソン」の方が馴染みのある「オランダガラシ」で、今の時期、小さな花を咲かせている。

また、同じ「ゾウさん池」の、流れが淀んだ場所では、アオミドロが集簇して水面から出ている部分が乾燥して、その表面で無数の「ユスリカ」が羽根を休めているのを発見!

「蚊柱」でわれわれサイクリストの眼や口に入って来る厄介者で、今年の夏は、江津湖周辺でこのユスリカが大発生しており、近くを走る自転車通勤・通学者を悩ませていて、付近の洗濯物にも被害が出ていると地元紙が報道していた。

午前7時を過ぎると朝の陽射しでも汗が噴き出して来て、公園内の湖畔を北へと帰っていると路傍の至る所には、これまた外来種のルエリアが咲き誇っていた。

本日の走行距離:およそ20㎞くらい。