南関町の馬頭観音に関しては、ネット検索すると「乙丸馬頭観音」以外はほとんど引っ掛からず、それでもわずかな手がかりを基に熊本市立図書館に通って調べると、いくつかおおよその場所が判明したので探索に行く。
クロモリロードバイクを車に積み込んで、朝5時前に自宅を出発し、
高速を飛ばして南関町の「いきいき村」に駐車してサイクリングを開始。
まずはアンカー星人さんに教えてもらった国道443号線沿いのすぐ近くの民家の横の、昭和9年建立の馬頭観音へ。
(この馬頭観音はネット検索でも図書館の郷土資料でも見つからなかった)
国道を4㎞ほど南下して左折し、金栗四三の小学生の時の通学路に入り、
相谷の鑪靴(たたら)集落に立つ石室には
馬頭観音が祀ってあるはずだけど、どうも自然石のように見える。
道を戻って、国道から西へ尾根をひとつ越え、東豊永の陳内集落で県道4号線に出て、近くの民家への坂の途中に石仏らしいものがあり、風化が激しいが、どうやらこれが馬頭観音と思われる。
さらには南関中学校の裏山に上がり、その西の西豊永の七十三集落にあるはずの馬頭観音が見つからず、住民の方に伺うと、集落の、タケノコの生える山の上に馬頭観音があるけど、「石仏ではなくただの石」とのことで捜索断念。
仕方なく南へ走って民家の庭に六地蔵の立つ安原(あんのはる)集落を抜けて
再び県道4号線に降り、県道沿いの鳴川集落にあるはずの馬頭観音を探すが、これも見つからず。
さらに県道4号線を南下して上坂下の西ノ原区に上がり、栗林の一角に石祠をなんとか発見。
これはちゃんとした馬頭観音像で、
標柱によると、かつてここに神社があって、集落の祭の時などの炊き出しをおこなっていたとのこと。
道を戻って県道3号線に入り、2キロほど西へ走り、南側の斜面に建つ「畑木田阿弥陀堂」へ。
このお堂の前には石祠が沢山立っていて、
そのひとつが馬頭観音ということだけど、それらしい石仏は見当たらない。そんな中、水受けの石に馬が彫られているものがあり、
この石祠の中にあるのが馬頭観音の成れの果てか?
次に、もう少し西にある県道29号線および5号線を4㎞ほど北上。県道29号線へ右折してすぐに右に折れ、坂を少し上がった所にある八重丸地区の馬頭観音堂へ。
中には、やや格調高い馬頭観音が、
珍しく柔らかな笑みを浮かべていた。
もうひとつの八重丸集落の馬頭観音はみつからず、その東側にあるはずの中金丸の馬頭観音も見つけ出すことができなかった。
県道29号線に戻って右に折れ、坂を上って最後に北細永の乙丸馬観音堂へ。
ここへは今年の2月にクロガネモチの木を観に来たのだけれど、
その時に見かけた馬頭観音像がきっかけとなって、この春からの一連の「馬頭観音めぐり」が始まったのだ。
ここから出発地点の「いきいき村」に帰るつもりであったが、まだ9時前だし気温も上がってないので、東へ進み、小原(こばる)地区の蓮の花を見に行くことに。
この小原集落の「山の神」
が見守っている「山ノ頭蓮園」では、
白やピンクなど多くの蓮の花が見頃を迎えていた。
馬頭観音と蓮の花を堪能して「いきいき村」に戻り、アンカー星人さんお薦めで、全国的評価も高い南関揚げを使用した巻きずしといなりを、
セットで購入して帰宅後お昼にいただいた。
本日の走行距離:42.3km