阿蘇五岳と北外輪山に囲まれる「阿蘇谷」は県下でも有数の酪農地帯なので、数多くの馬頭観音が牛馬の安全を見守っていることだろうが、その中で、前もって所在が判明したものを廻ってみることにする。
先週に引き続き、クロモリロードバイクをN-BOXに詰め込んで早朝に出発し、国道57号線で「道の駅阿蘇」の第二駐車場に車を停めて6時過ぎにサイクリング開始。
JR阿蘇駅から西へ少し走ったところの住宅街の路地に小さな祠があって、そこにひとつ。
そこから北西へ少し走ったところにある「本塚」へ上る。
ここは「二辺塚(にべづか)」とも呼ばれ、かつては阿蘇氏の居城があったところで、頂上には「二辺塚城跡」の石碑と
馬頭観音の像。
なかなか雰囲気のある石像。
朝の阿蘇谷をしばらく眺めて
本塚から降り、北東へ走って役犬原(やくいんばる)の西の集落の路地に小さな馬頭観音。
地震の影響か、頭の部が少し損傷していた。
近くに立つ六地蔵の安否を確認し、
今朝も元気な湧水パークから
旧・豊後街道を東へ少し行くと阿蘇神社への旧道の分岐に石仏が4基ならんでいて、
うち3基が馬頭観音。
その少し先から北へ走って、
小嵐山(しょうらんざん)へ急な階段を上る。
上りきるとちょっとした広場があってその先は木立となっていて、
祠には弘法大師の像があり、
その右奥の木立の中に馬頭観音が祀ってあった。
東へ走って、盤名木(はんなぎ)の集落から外輪山への坂の入り口には
2基の馬頭観音かと思ったが、右側のものは青面金剛(しょうめんこうごう)像かと思われる。
さらに外輪山沿いに走って北坂梨の
県道11号線(やまなみハイウェイ)の坂を少し上った所にある三閑稲荷神社の
鳥居をくぐったところにも馬頭観音。
道を戻って、県道213号線で北坂梨に点在する集落を走っていると、この石仏が眼に入った。
馬頭観音に似ているが、顔は一面だし、脚の下には鬼らしきものを踏みつけているこの像は
さきほどの盤名木坂の入り口にあったものと同じ「青面金剛」像で、集落を疫病から守っている。
さらに南へ走って
坂梨の旧道にある坂梨郵便局の横にも馬頭観音。
国道57号線をしばらく西に走って左折し、「いこいの森」や「みんなの森」を経由してパノラマラインに入り、阿蘇登山道を走る。
放牧中の牛や馬を眺めながら上がって行くと、
途中の牧野には馬頭観音を祀った石祠が立っている。
家畜の疫病対策で中に入れないので道路からデジカメの望遠で祠を除くと頭の馬頭と三面のお顔が判別できた。
さらにパノラマラインをひたすら上がり、
ロープウェイ乗り場の近くにある西巌殿寺奥之院の阿蘇山本堂の
横に立つ大きな馬頭観音が本日のラスボス。
立野方面の眺めや、
左手の米塚、
右手の杵島岳、
正面の九重連山、
そして朝上った本塚を眺めながらパノラマラインを下り、
セルフサービス方式の「あそら食堂」で「玄米とチキンスパイスカレー」を堪能。
すぐ近くの、ブッチャーKさんのお店に寄って今夜の焼肉用の牛肉を調達し、
道の駅へ戻った。
本日の走行距離:60.7㎞