午前7時半過ぎにクロモリロードバイクで出発し、明午橋を渡って西へ。
今年も干支に因んだライドをすることにするが、生憎、「寅」の字の付く地名は熊本にはなさそうだし、「虎」の字の付く地名にしても菊池市竜門の虎口(こく)集落と、
山都町や松橋町の「虎御前」くらい。
そこで、まず訪れたのが、本妙寺の上の加藤清正の像。
その手に持つのが「片鎌槍」。
清正公の槍はもともとは左右対称な「十文字三日月槍」という槍だった。そして朝鮮の役での虎退治の際に、虎に片刃を噛み折られたものの、その後も「片鎌槍」と称して愛用を続けたと伝えられる。 そんな清正公は幼名を「虎之助」といい、それにちなんで「肥後の虎」という異名も持っており、何かと虎に縁のある人物。 そのため、清正公の菩提寺である本妙寺の参道の通称「胸突き雁木」と呼ばれる急峻な階段のところに
阿吽の虎の像が寄贈してある。
さらには、その足元にも孟宗竹をバックにした可愛い感じの虎の石像がちょこんと立てられている。
次に訪れた熊本城内の加藤神社の境内にも
虎の石像が飾られている。
この石像は熊本出身の彫刻家・松原象雲氏(1874~1931年)の彫作。日蓮宗に帰依した松原氏は、崇敬する清正公のために多くの作品を寄贈しており、この虎像もそのひとつだという。
加藤神社から南側へ回り道をしながら坂を下って御幸橋を渡ったところにある清正公の銅像。
よく見ると、その足元には
虎の顔。
グルっと回って観察すると前脚・後脚や、
平たい尻尾も付いていて、
どうもこの清正公は、椅子に虎の毛皮を敷いて座っているように見受けられる。
退治された虎が毛皮になっちゃったんだろうね。 このように清正公と言えば「虎」のイメージがあるためか、城下には「虎」の字の付くお店も数多く見かける。
さて、次に訪れた川尻の「くまもと工芸会館」では今年の干支「寅」の工芸品を集めた展示会を開催している。
残念ながら撮影お断りでレポできないけど、展示会では人吉の「からくり干支人形」や山鹿の「まゆ人形」をはじめ、日本各地の工芸家による作品約70点を愉しむことができた。 ちなみに、わが家の正月飾りは、五月人形の張り子の虎と、
おまけでもらった合成樹脂の虎の人形。
さて、川尻からは加勢川沿いに東へ走って、
最後に訪れたのが「熊本市動植物園」。
ここにいるのが、寅[とら]年生まれの“年女”のアムールトラ「チャチャ」。
飼育員さんによれば、チャチャは人懐こしくって、おとなしい性格だということだけど、隣のケージのライオンよりもひと回り大きい感じで迫力満点だった。
本日の走行距離:38.4㎞