熊本市内の感染状況はまだまだ安心できるものではないけれど、県独自の緊急事態宣言も一旦解除されたので、久しぶりに宇土半島方面へサイクリング。 白川の左岸を河口に向かって走り、
上ノ郷から左折して新幹線の高架横の道を南下。
川尻からは加勢川、緑川沿いの道を走る。
ただし、平木橋手前の数百メートルが工事中にて迂回。
平木橋を渡って走潟から右折して次郎兵衛橋を渡り、住吉から県道58号線を上がる。
峠を越えて松合に降りて
国道265号線を左折し、旧「道の駅不知火」で小休止。
ここは1995年に旧・不知火町が「不知火温泉」として設立した第三セクターで、
宇城市発足後には、「道の駅不知火」として温泉施設のほか、物産館やレストランを運営してきたが、老朽化に加えて新型コロナの感染拡大により利用客が減少。
2020年8月には、物産館やレストランをリニューアルして経営の立て直しを図ったが客足の回復には繋がらず、2021年1月13日に全ての事業を停止し自己破産手続きを開始。 その後、「アグリパーク豊野」が経営を引き継ぎ、2月5日からは「アグリパーク豊野 不知火店」として、
物産館のみをオープンし従業員の雇用も何とか守られた。
土地柄、柑橘系や海産物を主体とした物産館は品ぞろえも豊富で、賑わいを取り戻しつつあるように見えた。
ここから国道265号線を東へ走り、松橋の市街地を抜けて国道218号線に入り、さらに東へ行くと、
経営を引き継いだ「アグリパーク豊野」。
「アグリパーク豊野」は1992年に旧・豊野町の町営事業として始まり、
5町合併後は宇城市が出資する第三セクターになった。
開館20周年を過ぎた2014年に始まったのが余剰作物などを有効利用した「希望のざる」である。 物産館に出荷する農家(約220人)と連携し、規格外や余った農産物をビニール袋に入れて、「希望のざる」に入れ、一律ひと袋50円で販売し、売上金を地域に役立ててもらう取り組みだ。
料金箱の中には善意と思える1000円札が入れられることが何度もあり、その売り上げは豊野小中学校や隣町の海東小学校への図書券贈答や、町内の高齢者施設の車椅子の購入代に充てられていると言う。 なるほど、こういうことをする事業所が経営に入って頑張れば、旧「道の駅不知火」も何とかやってゆけるかも・・・と思いながら、県道32号線を北上。 その後、浜戸川沿いの道に出て、
のんびりと路傍の春を感じながら、
城南、嘉島を経由して帰った。
本日の走行距離:73.1㎞