くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

あ、脚の静脈が・・・

先日、南阿蘇経由で山都町へ行って帰った後、脚の表面の静脈がいつになくデコボコしているのに気づいた。

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実は数年前からその傾向があり、特に脛の内側の静脈が太くなっているように感じていて、かつてランス・アームストロングを7年間に渡ってアシストしたジョージ・ヒンカピー

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の脚や、

ジョージ_ヒンカビーの脚.jpg

一昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合2位になったエンリク・マスの

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脚のような

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静脈瘤になりはしないかと心配していたのだ。 元々、自転車競技をするサイクリストは運動時の下肢の血流が半端なくて、例えば、ツール・ド・フランスのステージレース後の脚の静脈が凄くて静脈瘤の一歩手前のような感じなのだ。

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(パウエル・ポランスキーの脚)
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(バルトス・フザルスキーの脚)

さて、脚の静脈には、大きく分けると表面を流れる表在静脈系と深いところを流れる深部静脈系があり、さらには表在静脈から深部静脈へと交通する穿通枝という静脈が沢山ある。

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これらの静脈には逆流防止の弁がついているが、立ち仕事や妊娠など、下肢の静脈に負担がかかると弁が壊れてしまい、血液がうっ滞する結果、静脈が膨れてきて、蛇行したりしてきて「静脈瘤」となる。

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わたしも若い頃は立ち仕事が多かったこともあり(一日に5~6時間立ちっぱなしはザラだった)、心配なので下肢の静脈の状態を調べるための超音波検査を受けてきた。

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アラフォーの美人技師さんがわたしめの脚のあちこちを時々モミモミしながら(静脈の血流を増すためで、変な意味ではありません)、

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表在静脈、深部静脈それに主だった穿通枝の静脈の大きさや弁の状態、および逆流の状態を調べたところ、

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下肢の表在静脈網が普通の人に比べると非常に発達しているものの、幸い、静脈の弁の異常は今のところ指摘されなかった。

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ロードバイクに長い間乗っていると、下肢の血流が増え、そのため表在静脈も拡張すると言われている。しかも、下肢の深部静脈の血液を押し上げるポンプの役目をするヒラメ筋などふくらはぎの筋肉が、ロードバイクから下りた後はポンプの役目をしなくなることも表在静脈の拡張を助長するので、今更だけどサイクリングを終わった後の下肢の静脈のケアも大事かも・・・。

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