今日も折角の休みなんだけど
色々とすることがあるので、空いてる時間に金峰山方面へ。 太郎迫から県道101号線を上り、
JA芳野から左折し、
鳥越峠から島崎方面へ下った。 12月も中旬となったけど、路傍の植物が眼を楽しませてくれる。 なかでもこれからの季節、目につくのが、県道101号線の路傍の地面や石垣で繁茂している常緑蔓性植物の「テイカカズラ」。
緑色の葉っぱの中には、ハッとするくらい紅く色付いた葉があるのが印象的。
そんな「テイカカズラ」なんだけど、花は可愛くて、5弁のプロペラ状のものが5月~6月頃に咲く。
それから実がユニークで、まず、実がなる株が非常に少ない。今日も何十というテイカカズラの群生を見たが、実がなっていたのは、わずかであった。
その実は細長くて二股に分かれていて、鼻ヒゲのような格好。
そして実を割ってみると、タンポポの種をでっかくしたような綿毛のついた種がびっしり格納してある。
この「テイカカズラ」の「テイカ」は、藤原定家の「テイカ」であるそうで、「何と雅な!」と思い、よくよく調べてみると、藤原定家とその恋人とされる式子内親王とのエピソードをモチーフとした謡曲の「定家」の方に由来するとのこと。
その謡曲によれば、定家は成就しなかった恋の執心で蔦葛となり、恋人である式子内親王(しょくしないしんのう)の墓に絡みついたと言い伝えられている。
現代で例えればストーカー的な執着心ですな。 そう言えば、百人一種の藤原定家の歌は
一方、式子内親王の歌は
「うーん、なるほどねぇ・・・」と、「テイカカズラ」の紅色の葉を思い出しながら坂を下って白川沿いに走って帰った。