先日、NHKのBSの「チャリダー」で狂言師のおにいさんが秋津川沿いと思しき新しい舗装道を走っている映像がでていたので、久しぶりに益城、西原方面へ行ってみる。 午前8時過ぎにクロモリロードバイクで出発し、京塚、健軍の自衛隊駐屯地を経由して秋津川沿いの道に入ると、期待に反し、今もあちこちで道路工事中。
結局、秋津川沿いの道はまだまだ完成にはほど遠い感じ。
そして木山中学校の先から木山川沿いに行くと、右岸の一部と、左岸の道は綺麗になっているようで、
放映されたのはその道なのかな? 津森神社に立ち寄る。
境内に三本の大きなイチョウのあるこの神社では、
ずれてねじれた山門をはじめ、
多くの損壊があったがその多くは手つかず。
そこから1㎞ほど東へ進んだところにある「浄信寺」。
ここは天井絵で有名だったが、その本堂が被災し、現在建て替え中で天井絵は補修中。
住職さんによると再来年頃にはご披露できます、とのこと。 そこから県道28号線に入って、被害の酷かった杉堂地区へ。ここは熊本地震での震源となった「布田川断層帯」の
「布田川」が流れている。
地区内には「徳富蘇峰生誕の地」がある。
さらにその先には近代日本における女子教育や婦人解放運動に尽力し、今日の男女共同参画社会の礎を築いた矢嶋家の四賢婦人(蘇峰と蘆花の母・徳富久子もそのひとり)を顕彰する『矢島四賢婦人記念館』を建設中。
その先には「潮井水源」。
豊富な湧水量には変わりなく見えるが、
周囲の損壊は多くが手つかずの状態。
水源への新たな道を戻って、九十九折の坂を上って田舎道を走り、坂をくだって再び布田川を渡り、
坂を上って廃墟のホテルの取り壊し工事現場を過ぎて
坂を下り、西原村の河原地区へ。 ここにある「白山姫神社」は、被災した本殿は場所を少し移動して補強できたが、
拝殿は全壊。 宮司さんや地区の人は途方にくれていたが、大阪市の不動産会社が、全国の被災神社を無償で再建するプロジェクトの第1弾としてその拝殿を再建。同社グループ、木の城たいせつ(北海道)が金具を使わない独自の「木組み工法」で施工した。
社殿は「神明造り」とう言う建築様式で、カラマツやトドマツなど北海道産材を使用したとのことで、今月上旬に竣工式が行われたばかり。 そこから木山川を渡ったところの門出地区にある「慈雲寺」。
江戸中期の延享元(1744)年に開祖されたお寺。幸いにも震災の直前に補強工事を済ませていたので、損害は少なかったとのこと。
ここも天井絵で有名で明治20(1887)年ごろに描かれたものらしく、
季節の草花が色鮮やかに描かれている。
戦時中、沖縄から疎開してきた10余名がこのお堂で寝泊まりしていて、就寝時、この天井絵を眺めて心癒されたエピソードを坊守さんが教えてくれた。
一方、伽藍の天井絵は近年貼った木彫りで、
こちらは豪華な感じ。
その他にも色々な装飾があり、眼を楽しませてくれる。
天井絵を堪能した後は、トイレ休憩に西原のセブンイレブンに行くと、店長をしている旧友が丁度働いていて、ホットコーヒーを御馳走になる。
その後は県道を西に走って、インド料理のAsopakav(アソパラウ)でランチ。
県道206号線および36号線の南側を走る道を通って
益城からは木山往還に入り、
朝来た道を帰った。 本日の走行距離:48.5㎞