くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

熊本市内 天井絵ポタ

震災で全壊した神社を再建した際に天井絵や絵馬を新調したことを先日、地元局のテレビのニュースで報じていたので見に行くことにする。 午前11時頃、クロモリロードバイクで出発し、途中で昼飯と用事を済ませ、北バイパスを走り、

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(北バイパスの髙い橋から)

国道3号線を少し北上して左折し、坂を下りてゆうかファミリーロードに入り、熊本市北区硯川町の庄地区にある神社へ。

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 熊本地震で全壊判定を受けたこの神社では再建するにあたり、神社の管理をする地元自治会が天井絵と絵馬も作り直す事を決め、天井絵を熊本工業高校、絵馬を八代工業高校の各インテリア科に依頼。

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今月8日にあった神社再建を祝う神事で披露された。

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天井絵は中国の四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)と

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それを囲むように十二支。

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一方、絵馬は横綱の土俵入りと、

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天の岩戸から出てくる天照大御神を描いている。

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若い感性の真新しい天井絵と絵馬を堪能した後は、ゆうかファミリーロードを南下し、

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新町地区と古町地区のお寺の天井絵を見に行くことにする。 ファミリーロードの端からさらに横手を抜けて、熊本城下の西の玄関である高麗門から

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「旧・正妙寺町」の新町4丁目に入る。

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風情のある青桐並木が印象的な、

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通称「アオギリ横丁」にある「正妙寺(しょうみょうじ)」は慶長年間1600年頃、加藤清正の新町づくりの時期に開かれたとされている。

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ここの本堂の伽藍の天井絵はお寺らしく108枚あるそうで、

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花や野菜、果物が描かれている。

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伽藍の両隣にある鶴と

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孔雀の襖絵は

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堅山南風の師・福島峰雲の筆によるもので、見事。 また、欄間の彫刻は生人形師としても知られる江島栄次郎によるものらしい。

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ご高齢の坊守さんから丁寧な説明をしていただいたこの正妙寺は、まだ震災の痕跡が随所に残っていて、少し可哀想な感じ。 続いて、新町から新しい明八橋を渡り、古町地区の古桶屋町にある普賢寺へ。

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民謡「おてもやん」の歌詞の中に出てくる「夜聴聞詣り」(よじょもんまいり)の舞台と言われているお寺。 そこに立ててあった案内板によれば、

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この寺は浄土真宗の教えを熊本の地に最初に伝えた寺院のひとつで、元々は、室町時代の永正13年(1516)に菊池の泗水に建立された。 その後、加藤清正公の求めで、慶長10年(1605)当地に寺を移転。

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本堂は西南の役の際焼失し、明治16年(1883)に再建された。境内や参道は移転当時のままで、四方に町を配した典型的な一町一寺の形を今に留めている。 また本堂の内部はかなり華やか。

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本堂の手前側の天井には数名の天女が優雅に舞っており、

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奥の伽藍の天井には色鮮やかな花々が描かれている。

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聞けば、これらの絵は門徒さん達が4人一組で描かれたとのこと。

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それにしてはクオリティが高そうに見えた。

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また、伽藍の横の襖絵もこれまた素晴らしく、

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こちらのお寺は全体として震災の痕跡はほとんど見られない感じだった。

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さて、天井絵を堪能したのは良いけれど、見上げてばかりで首が少々痛くなって帰路へ。

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本日の走行距離:29.7㎞

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