くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

肥後~薩摩 国境ライド

このところ仕事上のストレスが溜まってきているので、発散しに遠くへサイクリングに行く。 わたしの場合、ストレス発散には自転車に乗るのが一番。それも非・日常的なコースの方が、より効果的。 そこで、すごく早起きして、「エコパーク水俣」までクロモリロードバイクを車載して、

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朝5時半頃にサイクリングをスタート。 まずは「日本一長~い運動場」(JR山野線の廃線跡地を遊歩道として整備したもの)に入り、

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久木野川沿いの道を上って行く。

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やがて国道268号線に入って

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峠を越え、

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荒平から右折して「小川内関所跡」へ。

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ここは薩摩と肥後との国境にあたり、西南の役の際には別府晋介率いる薩軍6,7番大隊がこの関所を通り、久木野から佐敷へ向かった。さらにその数ケ月後にはこのあたりも戦場になったとのこと。

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国道に戻り、さらに坂を下って伊佐市へ。

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市街地で国道267号線へ右折して県道404号線へ右折して「東洋のナイアガラ」とよばれる「曽木の滝」を観る。

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予想していたより雄大。

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次に、「新曽木大橋」を渡って、

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滝から1.5㎞ほど下流にある「曽木発電所遺構展望所」へ。

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曽木発電所は明治42年(1909年)、牛尾大口金山の電源供給のために建造された当時国内最大級の水力発電所。昭和61年まで曽木の滝の落差を利用した水力発電を行っておりチッソ水俣にも送電を行っていたが、下流に鶴田ダムが建設されて水没し、現在では6月から8月までの期間限定でその姿を見ることができる。

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独特な廃墟の感じでジブリ映画(カリオストロの城?ラピュタ?)を思い起こす人も多いとか。

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ちなみに冬場はほとんどが水没するらしい。

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(展望所の案内板の写真より)

丁度、朝の散歩に来ていた地元のおじさんの、発電所の思い出話などに耳を傾けて、来た道を戻って、国道447号線へ左折し、

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もう一つ峠を越えて、

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長い長い坂道を下って、出水市街地へ。 肥薩おれんじ鉄道の「米の津駅」の少し先から右折して「野間之関跡」へ。

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ここは西暦1600年頃に設けられた薩摩藩の藩境の要地の関所。江戸時代、独自の封建社会を築きあげた薩摩藩は、これを阻害する恐れのある人々の出入国を管理するため、厳しい取り締まりを行った。

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肥後との国境にあった「野間之関」は薩摩第一級の番所であり、その峻厳さをもって全国に知られた、との事。

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(関所の建物跡には石碑が建てられており、題字は東郷平八郎によるもの)
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(古井戸だけが当時のままに残っている)

この後、旧薩摩街道を少し走って、

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国道3号線に入り、

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約10㎞北上して

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出発地点の「エコパーク水俣」に無事到着して「ストレス発散」終了。

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本日の走行距離:98.7㎞

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