くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

カルデラ一周・岩石めぐり

阿蘇のブッチャーKさんに届け物があるので、ついでに阿蘇をサイクリング。 クロモリロードバイクを車載して、内牧の「はな阿蘇美」に駐車。ブッチャーKさんにはお仕事の途中に寄ってもらい、届け物を渡して、サイクリング開始。

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阿蘇には神話や伝承に因んだ石や岩があちこちにあるので、カルデラを一周しながら見て廻ることにする。 まずは東へ走って、小嵐山の山中の路傍にある「なばのなき石」。

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「なば」という人については、お時間のある方は以下の「日本昔話」をご覧いただきたい。

さて、工事が無事終り、堰の完成を祝った翌朝のこと。なんと堰の一部が壊れ、水が漏れている。見ると、一番大きな石が無くなっているではないか。「なば」が運んできた石が不思議な事に、元あった場所に戻っている。その大石は小嵐山の中腹から運んだもので、

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「なば」は首をひねりながらも、また川まで運ぶが、翌日には元の山の中腹に戻ってる。「なば」は意地になり、毎日毎日泣きながら、何度も何度も運んでも、同じ。最後にはとうとうあきらめ、ほかの石を使う事にして、やっと堰が完成した。 堰はその後、改修を重ね、現在の「小嵐山堰」となっている。

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国造神社方面へ走ると、神社の手前に「夫婦石。」

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神社の先の坂の脇には「わくど石」。

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(うーん。ちょっとビミョー。)

道を戻って、南へ走り、

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国道57号線を左折し、滝室坂方面へ少し上った所にある「後藤饅頭」の店舗の右側にあるのが「いぼ石」。

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ところが、店の人に聞くと、「店の横のも『いぼ石』だけど、本当の『いぼ石』は棚田の二段下の国道脇にある。」のだと。

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そのいぼ石には窪みがあって、そこに溜まった水をイボにつけると効果てき面だと言う事なので、

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わたしめの顔の「年寄いぼ」にたっぷり塗りつけた。 饅頭屋から道を戻って、箱石方面へ左折。坂を上っていると、左側に見えるはずの「坂梨の人面岩」。

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(ネットより拝借)

だけど、とうとう見つからず、これで我慢。

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さらに進んで、いつもの箱石を写真に収め、

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さらに坂を上る。

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峠のアップダウンを過ぎて高森に入って坂をくだり、色見郵便局の前にある「上色見熊野座神社」の風情のある参道をあがる。

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社殿でお参り後、さらにその後方の坂を上がって行くと、

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行く手に見える穴!

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半分以上は土に埋もれているが、分厚い岩壁に縦横10メートル以上の風穴が開いている、「穿戸(うげと)岩」。

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初めて見たが、感動した。

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(穴の先はすぐに絶壁なので裏からは撮りにくい)

参道を戻って、高森方面へさらに坂をくだり、国道325号線へ右折してしばらく走ると左手に「阿蘇大御神御足跡石」。

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この巨石は、江戸時代に編さんされた肥後国誌での記述や、古くからの言い伝えをもとに、今から20年ほど前に該当する場所を掘削したところ、記録や言い伝えどおりの巨石が姿を現した。

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この足跡石は、阿蘇神社の守護神、建盤龍命(たけいわたつのみこと)が、南阿蘇の平定と開発を願いこの巨石に立って祈られたものと推されている。

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(足を置いたというふたつの窪みからすると、あまり大きくない神様なのかな?)

そこから旧道に降りて、中松を経由して「道の駅阿蘇望の郷くぎの」で給水して、久しぶりに近くの「グランツムート」でベーコンサンドのランチセット。

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県道28号線を俵山方面へ少し走って左折し、外輪山の中腹にある「鳥の小塚公園」へ。

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ここは「免の石望見所」でもあったが、石が地震で落ちてしまったので、

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今は無き石を偲んでレプリカが置かれている。

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また、もともと「免の石」は双子石で二個の石が挟まっていたという言い伝えがあり、その双子のかたわれが、公園の近くに転がっている岩であるという、やや苦しい説明があった。

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真偽のほどはさておいて、この公園から眺める南阿蘇はなかなかよろしい。

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公園の先で右折して、坂を下って県道28号線を少し上り、長陽駅を経由して西登山道を少し上って県道149号線を左折。 しばらく走って、二重の峠方面へ左折し、峠の上りの手前で右折。しばらく走ると左手に「めぐすり石」。

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石の上部に窪みがあって、水が湧いているような記載が標柱に書いてあったが、窪みは見当たらなかった。 さらに進んで県道149号線に合流すると左手に有名な「的石」。

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健磐龍命が阿蘇五岳の外れにある往生岳から弓の稽古をする時に的にしたという伝説からこの名がつけられている。

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(石の表面は草ボウボウ)

さらにしばらく県道149号線を走り、田子山の手前で左折して、坂を上ると男亀石。

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そしてその200メートルほどグラベルを東に進むと右手に女亀石。

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建盤龍命が立野を蹴破り、阿蘇のカルデラから水が流れ出る際、夫婦の亀石は生き別れになったしまった。夫婦は恋しさのあまり声をあげて泣き、男亀石は年々少しずつ女亀石に近づいているらしい。 県道149号線に戻り、

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もう少し走って、はな阿蘇美に戻りついた。 本日の走行距離:約87㎞ ガーミンを持って行くの忘れたので、走ったコースを後にトレース。

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