くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

「やんぼしづか」めぐり

わたしが生まれ育った熊本市京町から北へ1.5㎞ほど行くと「山伏塚(やんぼしづか)」がある。

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熊本城築城の際に、地鎮祈祷に呼んだ山伏を、城の秘密を知り過ぎたからという理由で殺してここに埋葬したと伝えられている。

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自転車で熊本県内をあちこち走り回っているうちに、合志市須屋で「山伏塚児童公園」なるものがあるのに気がついた。

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そうこうしているうちに、旭志の隠れ切支丹の墓地の隣とか、

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松橋の街中とかにも「山伏塚」があることが判明し、

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宇土半島の網田では「ヤンボシ塚古墳」なるものもあることが判った。

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そんなにあちこちで山伏が殺されているのかと思いきや、人が亡くなって造った塚(あるいは古墳)で、山伏が祈祷をしたら「山伏塚」と呼んだらしいことも判明。 植木町の中尾地区にも同じような塚をみかけた。

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さらに調べると、菊池・大津方面にも同様なものがあることが判り、廻ってみることにする。 寒の戻りのため、冬のウェアを着てカーボンロードバイクで午前7時半頃出発。 北バイパスから日田街道に入りカントリーパークから右折して

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菊池市泗水の後川辺地区へ。 ここには「後川辺古墳群」というのがあり、そのひとつに「ヤンボシ塚」の名前が付けられている。

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日田街道に戻り北へ。花房の坂を下って右折し、田舎道を走り、赤星の集落へ。 その中心部付近にも「やんぼし塚古墳」。

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ただし、こちらは塚の土がなくなっていて、石棺などが見える状態。

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その後、国道325号線を南下して大津へ。途中、シャクナゲが咲いている大年神社に寄り道して、

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南下し、サッカー部が有名な大津高校へ。

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ここの校庭には山伏塚がある。

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天正13年(1585)年の島津氏との戦いで命を落とした人達の墓で、阿蘇から山伏を呼んで祈祷したとの事。

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学校では毎年夏に慰霊祭をしており、大津高校の同窓会は「ヤンボシ会」と命名されているとのこと。 そこから田舎道を西へ走り、

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旧・国道57号線に入って帰った。 本日の走行距離:57.3㎞

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