干支にちなんで「狛犬ライド」に出かけることにする。 今さら説明するまでもないが、狛犬は日本の想像上の動物で神社を守護するために置かれている。
正式には「獅子・狛犬」で、向かって右側が獅子で、口を開けた「阿」の像。そして向かって左側が狛犬で、口を閉じた「吽」の像。
このように本来なら、「獅子・狛犬」と呼ばなければならないのを、いつのまにか「狛犬」とだけ言うようになった。 この「狛犬」の「コマ」と「熊本」の「クマ」は語源が同じ「高麗」という説もあり、両者は縁浅からなぬ間柄なのかもしれないが、熊本の狛犬で多いのは顎ひげが立派なために顎がないように見える「顎なしタイプ」で、しかも、歯がびっしり生えてる、とのことらしい。
それでも昭和の半ば以降から平成になると全国的に同じような、個性に乏しい狛犬になってしまうらしい。
また、同じ狛犬でも楼門に置かれているものは多くが木製で色が付けてあって、石製のものとは一線を画している。
その他にも二本足で立っているものや逆立ちしているもの、
玉を踏みつけたり、狛犬の子どもを踏みつけているものも見かける。
前置が長くなってしまったが、八代周辺の神社にはユニークな狛犬が多いらしいので、クロモリロードバイクで見に行くことにする。 中の瀬橋、めど町橋を渡って、城南の旧道を走り、浜戸川沿いから県道32号線に入り、海東阿蘇神社に寄ると、ここの狛犬さんは笑っている。
小川から氷川に入り、宮原三神宮に立ち寄ると、前傾姿勢の狛犬さん。
薩摩街道を経由して八代の妙見宮に立ち寄ると、ここには四対の狛犬さんが妙見さんを守っているが、社殿の横にいる狛犬さんは、本物の犬の様。
その先の妙見中宮では、口の形状が「阿吽」になっていない中国式の狛犬さん(というより獅子)。
道を戻って、新幹線沿いの道から鹿児島本線沿いの道を走り、千丁駅近くの日吉宮では埴輪のような狛犬さん。
さらに北上して鏡小学校に隣接する印鑰(いんにゃく)神社の本殿脇には唇が分厚くて出目の狛犬さん。
県道14号線を北上して竜北に入ったところにある鹿嶋神社では前述の宮原三神宮のと似た前傾姿勢の狛犬さん。
その後、田舎道を走り、松橋に入り、松橋駅に近い高良八幡宮には嘉永2年生まれの可愛い狛犬さん。
狛犬巡りを終え、宇土駅近くのNICOに寄ったがお休みで、富合の「鮪匠とろや」へ寄ったら午後1時前なのに「本日のマグロ完売」で、仕方がないので、セブンイレブンでホットドックなど。
加勢川沿いから画図、出水ふれあい通りを走って帰り着くと、うちの狛犬が待っていた。
以上、犬づくしの一日だったとさ。 本日の走行距離:99.6㎞